ネチケットの意味
ネチケット(network etiquetteを短くまとめた混成語)とはインターネットなどの電子ネットワークを利用する人が守るべきエチケットのことです。略語はネチケ、同義語はネットワークマナー、ネットワークエチケットです。
エチケットとは
エチケットはフランス語を元とするカタカナ語で、日本では「礼儀作法」という意味で使用されています。類語に英語を元とする「マナー」という言葉もありますが、前者は礼儀、後者は行儀という、微妙なニュアンスの違いで使い分けられています。
礼儀とは他者に対する心配りを基本とした、敬意をもった作法のこと。一方行儀は礼儀にかなった立ち居振る舞いの作法のことなので、「テーブルマナー」や「パブリックマナー」といった、所作としてある程度形式化されたものに対して使用されるのが一般的です。
ネチケットの使い方
ネチケットは「社会生活の中での一般常識や適用されているルールを、ネットワークサービスの利用時に特化した内容のエチケット」です。SNSの利用、電子メールの送信、記事やコメント、画像の投稿などは、ネチケット意識して行うよう心がけましょう。
ネチケットの具体例
- インターネットが正しく動作できるように、コンピュータの(一部)機能が停止する程の大量のデータを送信したり、(一部のコンピューターで)読み込むことのできない半角カナ文字や機種依存文字を使用しない
- 他者に帰属する内容は著作権や引用元を明示する
- 個人情報保護法を遵守し、個人情報の開示を強要しない
- インターネット初心者は操作方法や検索したい言葉等を、できる限り自分で調べる
- インターネット上で誹謗中傷や虚偽の内容を公開しない
- 極端に小さい文字や大きな文字の使用は避ける
ネチケットを使った例文
次に、ネチケットを使った例文を挙げます。
- 個人情報を聞き出すのはネチケット違反だ。
- 場の空気を読むことはネチケットとしても必要だ。
- チャットの流れを逸らすような唐突な話題の転換や誹謗中傷は、ネチケット侵害に相当する。
まとめ
昨今はインターネットの普及により、直接顔を合わせずともさまざまな人と接することができるようになりました。いくら顔が見えないとはいえ他者と交流するのですから、円満なコミュニケーションのためにもネチケットは必須の知恵でしょう。
では先に挙げたネチケットの例は、全て覚えておかなければいけないのでしょうか。勿論、覚えておくにこしたことはないでしょう。これからインターネットを利用する人にとって、ネチケットは円滑な人間関係のための心強いツールです。
しかしそれ以上に、自分がされて不快なことや迷惑なことは何かを考え、それを他者に行わないと意識することが必要ではないでしょうか。現実の生活と同様に、インターネット上においても配慮ある行動を心がけたいものですね。