「あーね」とは
最近若者を中心にネット上だけでなく日常会話でもよく使われる「あーね」という言葉をご存知でしょうか。俗にいう若者言葉で、若者の中では知らない人はほとんどいないほど、よく使用されているようです。
「あーね」の意味、類義語
「あーね」とは「あー、なるほどね」の略語で、簡単に言うと「理解した」、「納得した」という意味です。
生活の中では
Aさん「今日部活ないの?」
Bさん「先生が出張でいないんだって」
Aさん「あーね」
という感じで使われます。
類義語として「了解」を略した「り」や「りょ」、「なるほど」を略した「なる」や「なるほ」という言葉があります。また「あーね」と「り」を合わせて「あーねり」という言葉もあります。これは「あー、なるほどね、了解」の略語です。どの言葉も基本的に「あーね」と意味は変わりません。
「あーね」の使い方
前項でも1例を紹介しましたが、「あーね」という言葉は日常生活のやりとりでよく使われます。
例1
Aさん「待ち合わせ着くの遅くなる」
Bさん「え、なんで?」
Aさん「電車が遅れた」
Bさん「あーね、待ってるわぁ」
例2
Aさん「この問題わからん、教えて」
Bさん「あぁ、ここはこうすればいいよ」
Aさん「あーね、サンキュー」
といった感じに使われます。例でも分かる通り、この言葉は親しい関係の人に対して使われます。中にはこういった言葉を使われると不快に感じる人もいます。使いどころには気を付けましょう。
「あーね」の悪い使用例
上司「A君明日までに○○社の製品仕上げてくれないか」
Aさん「なんとかなりますけど、また急ですね」
上司「今電話で明日までに欲しいと言われてしまってね」
Aさん「あーね、分かりました」
会話の流れとして「あーね」の部分だけ違和感がありますよね。「あーね」を「なるほど」に変えるだけでも会話の印象はかなり変わります。会社の中や初対面の相手に対しては使わないほうがいいでしょう。
「あーね」の由来
「あーね」という言葉は「あー、なるほどね」の略語だと紹介しました。
ただの略語なので特に元ネタや由来となる何かがあるわけではなく、単にネット上でやり取りする際に文字数が少なく便利だからと言われていますが、方言が元の由来ともいわれています。
あーねは博多の方言が元?
「あーね」という言葉が流行りだしたのは2011年からですが、博多ではネット上で「あーね」がよく使われるようになる前(1990年代)から使われていたそうです。博多弁の「あーね」でも意味はあまり変わらず会話の中での相槌で「なるほどね」という意味です。
「あーね」まとめ
SNSの普及とともに急速に増えてきた若者言葉、略語ですがその意味や使い方を知らない人はある程度います。そういった場面で適切な言い回しができることも大切です。
今回紹介した「あーね」も使いどころを間違えなければとても便利な言葉です。うまく使えば、相手に対して親近感を与えるなどコミュニケーションをとるうえでいい武器になるでしょう。