「種々」とは?意味や使い方をご紹介

「種々」という言葉をご存知でしょうか。一般的な日常生活を送っているうえでは、使う機会が少なく、あまり見聞きしない言葉です。ここでは「種々」という言葉の読み方から意味、使い方、「種々」を含む熟語などを、順番に紹介していきます。

目次

  1. 「種々」の読み方
  2. 「種々」の意味
  3. 「種々」の使い方
  4. 「種々」を含む熟語

「種々」の読み方

「種々」には二つの読み方があり、一つは「しゅじゅ」、もう一つは「くさぐさ」です。「しゅじゅ」は「種」の音読みの「しゅ」、「くさぐさ」は「種」の訓読みの「くさ」になりますが、どちらも正しい読み方です。

文章の前後によりますが、「くさぐさ」の読み方は主に古文などで使われ、「しゅじゅ」と読むのが一般的です。

「種々」の意味

「種々」とは、様々な、色々な、物の種類などが多いこと、という意味です。

意味としては「様々」や「色々」とほぼ同じですが、たとえば「様々」の「様」は「様子」などに使われ、対象の「様態」を表します。

対して「種々」の「種」は「種別」などに使われるので、「種々」は種類の多さに重点を置いているわけです。
 

「種々」の使い方

上述の通り、「種々」は対象の種類の多さに重点を置き、表すときに使います。

「種々」を使った例文

  • 彼女はあらゆる事態を想定し、種々な案を出した。
  • 種々の検査をお願いします。
どちらも沢山の種類と言い換えられ、一つ目の例文であれば案に対して、二つ目の例文であれば検査に対して、種類の多さを表します。

「種々」を含む熟語

「種々」を含む熟語には、「種々相」や「種々雑多」などがあります。「種々相」は姿の種類の多さ、または多い様子を表します。「相」は人間の外見、とりわけ「人相」を表す字です。なので「種々相」は、あくまでも種類の多さに重点を置きつつ、対象の様態を表す言葉になります。

「種々雑多」は「種々」と「雑多」を組み合わせた言葉ですが、「雑多」とは様々な、色々な物が、混ざっていることです。つまり「種々雑多」とは、種類の多い沢山の物が混ざっていること、という意味になります。「雑多」のみでも種類の多さを表しますが、「種々」と組み合わせることで、種類の多さが強調されるのです。


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