「尽力」とは?意味や使い方を紹介

「尽力(じんりょく)」という言葉は日常の会話ではあまり使うような場面はありませんが、ビジネスシーンにおいてはよく耳にします。特に会社の挨拶や式典の挨拶などで使わる機会が多いようです。少々堅いようなイメージが感じられますが「尽力」は便利な言葉です。

目次

  1. 「尽力」の意味
  2. 「尽力」の使い方と例文
  3. 「尽力」の類語・言い換え
  4. 「尽力」を用いる際の注意
  5. 「尽力」まとめ

「尽力」の意味

尽という単語は

  • 「つくす」「つきる」「つかす」
  • すべてだしきる
  • すっかりなくなる

力という単語は​​​​​
  • 身に着けた能力・実力
  • 事を行う意気込み
  • 他に強く影響する働き
という意味があります。この単語を組み合わせた「尽力」は持っている力をあるかぎり出し切るといった強い姿勢を表す言葉です。

「尽力」の使い方と例文

「尽力」は自分に対しても、目上の人に対しても使うことができる言い回しですが、使い方には少々注意を払いましょう。

自分が使う場合

自分が使う場合は、精一杯努力しますといった強い意味合いになります。ビジネスシーンでは努力しますよりも「尽力」を用いる方が一般的で、その意気込みや姿勢を伝えることができる表現になります。

例文
”この企画が成功するように尽力してまいります。”
”微力ながら尽力させていただく所存です。”

目上の人に対しての場合

「尽力」に尊敬語の「ご」をつけて使います。

「ご尽力」は主に目上の人に感謝の気持ちを込めて使います。相手の方に助けてくださってありがとうございますという深い感謝を表す場合に使います。

例文
”ご尽力いただきありがとうございます。”
”ご尽力の賜物と深く感謝いたします。”

お詫びや謝罪をする時にも使います。相手が労を惜しんで助けてくれたにも関わらず、成果や結果がでなかった際にも使います。

例文
”ご尽力いただいたにも関わらず、申し訳ありません”

「尽力」の類語・言い換え

尽力に似た意味を持って、よく使われる言葉があります。使い方に少々ニュアンスの違いがありますので、それぞれの言い方をあげてみます。

お力添え

力添えの意味は「援助」「助力」です。これに尊敬語の「御」をつけてお力添えと言いますが、お力添えの場合は援助するという意味合いが大きようです。助けてもらう事を意味しているので、自分の行いには使用しません。

また、目上の方にお願いするときには、努力を相手に求めるよりも助けていただきたいという気持ちを込めた「お力添え」の方が一般的です。

  • お力添えを賜りますようおねがいいたします

ご協力

ご協力もほぼ同じようなビジネスシーンで使いますが、少々気軽な印象、日常でもよく使ったりする言葉です。

ですから、してもらった内容、相手の方に合わせて「尽力」と使い分けるとよいでしょう。「尽力」の方が丁寧で特別な感じがあります。

  • ご協力いただきありがとうございます。
  • ご尽力いただきありがとうございます。

ご支援

ご支援も、「他人を助ける事」「援助」という意味です。頭に尊敬語の「ご」をつけて使います。ご協力と同様なビジネスシーンで使われますが、わかりやすい言葉であるので、謙虚にお願いするときに使います。

  • ご支援賜りますようお願いいたします。

「尽力」を用いる際の注意

重語(尽力)

尽力という言葉を使うにあたって、注意してほしいのは重語にならないことです。尽力そのものに尽くすという言葉が含まれているため、「尽力を尽くします」などとしてしまうと、「頭痛が痛い」などと同様に、明らかにおかしい言い回しになります。

尽くすを用いたい場合は、「誠意を尽くす」などにかえるとよいでしょう。

お願いするとき(尽力)

また、お願いをするときにも「ご尽力」は使わないようにしましょう。「ご尽力いただけませんか」は私のために力をつくして努力してくださいませんか、というように厚かましい印象を与えてしまいます。

一見、丁寧そうな言葉使いですが、注意しなくてはいけません。

「尽力」まとめ

尽力とは目上の人に対しても、自分に対しても使うことができる言い回しです。相手に対しては尊敬や感謝のを十分に伝えられ、自分が使う場合はこれからの意欲や努力を示せる言葉です。

へりくだる謙譲表現や、類語の使い分けをしながら、今後のビジネスなどで役立てましょう。

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