「自由闊達」とは?意味や使い方をご紹介

「自由闊達」という言葉をご存知でしょうか?企業風土や社風を表す言葉として見かけることも多い言葉ですね。しかし、その意味はただの「自由」ではありません。今回は誤解されがちな「自由闊達」について意味や類義語、使い方などをご紹介します。

目次

  1. 自由闊達の読み方
  2. 自由闊達の意味
  3. 自由闊達の英訳
  4. 自由闊達の類義語
  5. 自由闊達の使い方
  6. まとめ

自由闊達の読み方

「自由闊達」は「じゆうかったつ」と読みます。「自由豁達」と書かれることもありますが、どちらも読み方は同じです。

自由闊達の意味

「自由闊達」の意味は「何かに拘束されず、自分の思い通りに行動でき、こだわりない大きな心」です。「自由」の「自分の意のままにできる」という意味と、「闊達」が「小さなことにこだわらない」という意味を組み合わせた言葉です。

細かいことにとらわれず、器量が大きい様子に対して使われます。人の性格の他、社風や校風、組織の雰囲気などに使われれることも多くあります。

元々は「自分勝手」と同じく、他人のことを考えず、自分の都合のみで行動するという意味で用いられていましたが、現在ではこの意味で使われることはありません。

自由闊達の英訳

「自由闊達」を英語で表すとどうなるかご存知でしょうか?今回は2つの例をご紹介します。

free and easy

「自由闊達」は英語で「free and easy」と表現できます。「自由」はそのまま「free」が使われます。「闊達」はこだわりなく気楽に、という意味で「easy」が使われます。元の日本語をそのまま英訳した形です。

open and natural

「自由闊達」は英語では「open and natural」とも書かれます。「open」は開放的という意味です。「natural」は無理のない、気取らないという意味で使われます。こちらは「自由闊達」の意味に即して英訳した形と言えます。

自由闊達の類義語

「自由闊達」と同じく「こだわりやとらわれのない自由な心」を表現する言葉は他にもあります。今回はその中から4つを紹介します。

闊達自在

「自由闊達」の類義語に「闊達自在(かったつじざい)」という言葉があります。「自在」も「自由」とほぼ同じ意味ですのでどちらも同じように使えます。「闊達自由」という言葉で書かれることもあります。

天空海闊

「自由闊達」と似た意味を持つ四字熟語に「天空海闊(てんくうかいかつ)」という言葉があります。「天空」や「海」のように度量が大きく、包容力に富んでいることを意味します。こちらは組織の雰囲気よりも人の様子や性格について使われることが多く、屈託のない、さっぱりした人柄を表しています。

明朗闊達

「明朗闊達(めいろうかったつ)」は明るく朗らかで細かいことに気を取られないという意味です。「明朗闊達」も「自由闊達」と「細かいことを気にしない」というところは同じです。しかし、「明朗闊達」は「性格が明るく晴れやか」を強調している点が「自由闊達」と異なります。また、「明朗闊達」は基本的に人にしか用いられず、企業風土などにはあまり使われません。

虚心坦懐

「虚心坦懐(きょしんたんかい)」は素直でわだかまりやこだわりない様子を表す言葉です。「自由闊達」とはこだわりない様子を表すところが共通しています。「虚心坦懐」は性格ではなく、物事への取り組み姿勢に使われる言葉です。こちらも社風や企業風土を表現する言葉としてはあまり用いられません。

自由闊達の使い方

「自由闊達」の例文をいくつかご紹介します。

  • 「新商品の成功は自由闊達な会議のおかげである。」
  • 「あの企業は自由闊達をモットーとしている。」
  • 「自由闊達な彼には珍しく、型にはまったスピーチであった。」
  • 「自由闊達な意見交換が行われた。」

まとめ

今回は「自由闊達」についてご紹介しました。「自由自在」や「自分勝手」とは異なる意味を持つ言葉です。「自由」だけではなく、「器が広い」という点を誤解せずに覚えておきたいですね。

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