「じわる」とは?
「じわる」は「じわじわくる」の略語で、「あとからじわじわと笑いがくる」という意味で使われます。2014年頃から若者中心にツイッターやフェイスブックなどで使われ始めた言葉で、2016年頃からは普段の会話にも登場するようになってきています。
ちなみに「じわる」は、「マイナンバー」や「LGBT」などを押さえて、2015年の「今年の新語」大賞を受賞しました。
「あとからじわじわくる」と表現する場合には、「時間とともに悲しみが次第に大きくなってくる」や「映画を見終わってからも余韻に浸っているうちに感動がだんだんと押し寄せてくる」というような場合もありますが、若者言葉の「じわる」は、「じわじわと笑いがくる」場合のみを指します。
つまり、「じわる」は、悲しみや感動ではなく、笑いに限定して「あとからじわじわくる」ことを指しています。「少し時間がたって理解したら、その面白さがじわじわとくる」、「その時はそんなに面白いと思わなかったけれど、思い出すと笑える」といった状態を表して使われます。
「じわる」の発祥は2ch?
もともと2ちゃんねるで使われていた「じわじわくる」が、2ちゃんねる発信のまとめサイトが一般に広く読まれるにつれて、次第に省略され、「じわる」になったと言われています。
その過程で、もともとは「あとからじわじわと笑いがくる」だった意味がより広義となり、「ちょっと笑える」に近いものに変化していったようです。
「じわる」はひらがなで書く?
片仮名で「ジワル」または「ジワる」と表記されることもありますが、平仮名で「じわる」と書かれる場合が殆どです。「じわる」と平仮名で表される方が、より、「じわじわくる」感じが増しますね。
「じわる」の使い方は?
- じわるww
- だめwwじわるww
- やべぇじわる
- この画像じわるな
SNS上では、「じわる」はこのように長文の中ではなく、短いセンテンスで写真や動画に添え、「この面白さってじわじわくるよね?」という感じを表すのに多用されます。
特に「じわるww」のように「笑い」を表す「w」がそのあとに続く使い方が多くみられ、「見てすぐに大爆笑というわけではないけれど、小さく笑える」状態を指すのに便利な言葉として使われていると言えます。
「じわる」と「草生える」はどう違う?
「じわる」に似た若者言葉に「草生える」があります。「じわる」が「あとからじわじわきて笑える」のに対し、「草生える」は「その場ですぐに笑える」場合に使われます。
「草生える」というのは、「笑い(warai)」の「w」を連ねた「wwwwwwww」が草が生えているように見えることから生まれた言葉です。「草」とだけ表されたり、絶対に笑ってしまうことを指す「草不可避」や、大笑いを指す「大草原」、そして更にそれを超える場合には「草超えて森」のように応用されています。
なお、「草生える」には若干「嘲笑する」といったニュアンスが含まれます。ですので、普段から気の置けない仲間内では使ったとしても、繊細な場面や大切な人に対しては使わない方がよいでしょう。
- 草生える画像
- この顔まじで草生える
- 草しか生えない
更に、2018年に入ると、「草」から発展した「竹生える」「竹不可避」「破竹の勢い」「それは竹」といった表現も増えてきています。
「じわる」画像で癒されよう
「じわる」で検索すると「じわる画像」をまとめたサイトがたくさん見つかります。また、「じわるスタンプ」も人気です。見た瞬間はそうでもないけれど、見ているうちにだんだんと面白さが分かってくる、なんだかじわじわと温かい気持ちが湧いてきて笑顔になれる、そんな画像やイラストで、癒されるのもいいですね。