「アウトロー」とは?意味や使い方をご紹介

「アウトロー」という言葉を聞いたことはありますか。日常的に耳にすることがある言葉ではありませんが、小説やドラマでなどでは目にする機会があるかもしれません。正しい意味を理解していますか。ここでは、「アウトロー」の意味や使い方を紹介したいと思います。

目次

  1. 「アウトロー」とは
  2. 有名な「アウトロー」
  3. 映画「アウトロー」

「アウトロー」とは

「アウトロー」とは、「ならず者」、「無法者」、「法の支配から外れたもの」という意味です。「out-low」つまり「法の外」の存在です。

一般的には

一般的に使われるときの意味は、無法者のような生活をしている人や、そのような性格の人を指す場合が多いです。西部劇で「アウトロー」といわれる人たちが、荒野で暮らし、駅馬車や植民地を襲って暮らしているイメージが強く印象に残っているからかもしれません。「アウトロー」にどこか憧れを抱くのも西部劇の印象でしょう。

実際には

実際の、「アウトロー」は犯罪などを犯し、法の保護を受けられなくなった人物です。「アウトロー」の宣告はそうとう厳しいもので「市民としての死」とも言われます。市民社会から完全に排除され、「アウトロー」に食事を与えること、隠れ家を提供することなどあらゆる援助が禁止されました。この禁を破ったものはその「アウトロー」を殺すことのみで許されました。

「アウトロー」は法の保護を受けられないので、「アウトロー」を殺したとしても殺人罪には問われませんでした。「アウトロー」殺しは推奨されてすらいました。

有名な「アウトロー」

「アウトロー」といえば、アメリカ西部劇のイメージがありますが、アメリカの禁酒法時代にも有名なアウトローがいます。西部劇の時代と禁酒法時代それぞれ有名な「アウトロー」を紹介します。

ビリー・ザ・キッド

多くの人がこの名前を聞いたことがあるでしょう。「ビリー・ザ・キッド」はアメリカ西部開拓時代の「アウトロー」です。西部劇では、弱きを助け強気をくじく義賊として伝説的な英雄として小説や映画で描かれたため人気があります。

「ビリー・ザ・キッド」は、本名ウィリアム・ヘンリー・マッカーティ・ジュニアとして1859年11月23日に誕生しました。12歳のときに母を侮辱した人物を殺害し「アウトロー」となり、21歳で亡くなるまでに21人の人物を殺害しました。射撃の名手として知られています。

ジョン・デリンジャー

「ジョン・デリンジャー」はフルネームを「ジョン・ハーバート・デリンジャー・ジュニア」といい、1930年代前半のアメリカの銀行強盗、ギャングだった人物です。紳士的な立ち居振る舞いと鮮やかな銀行強盗の手口で、マスコミや大衆に注目され、「ボニーとクライド」とともに大衆に義賊として人気でした。

創設されたばかりのFBIが「デリンジャー」逮捕に関して民間人を誤射してしまう事件などもあってか、「社会の敵NO.1」に指名され、FBIはその逮捕に躍起になっていました。1934年7月22日に捜査官によって射殺されました。2009年の映画「パッブリク・エネミーズ」では、ジョニー・デップが彼を演じました。

映画「アウトロー」

「アウトロー」(2012年)

「アウトロー」は、2012年のアメリカの映画です。全米でベストセラーとなっている「ジャック・リーチャーリーシリーズ」の、9作目の同名の小説「アウトロー」を原作としています。主人公のジャック・リーチャーリーを、トム・クルーズが演じました。

この作品は、元軍人の主人公「ジャック・リーチャー」が、難事件の解決に挑むアクションサスペンスです。

「アウトロー」(1976年)

「アウトロー」はクリント・イーストウッドが監督・主演をつとめる1976年のアメリカの映画です。アメリカ建国200周年を記念して作られた西部劇で、1996年にはアメリカ議会図書館に永久に保存すべきフィルムにも選ばれました。

舞台は、南北戦争末期で北軍の名をかたるならず者集団に家族を殺された、南部の農民「ジョージ・ウェルズ」の粘り強い復讐劇が描かれています。単なる復讐劇ではなくその時代の歪みや人々のたくましさが描かれた秀作です。

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