「デフォ」とは?意味や使い方をご紹介

みなさんは「デフォ」という言葉を耳にしたことがありますか。日常でも使われることが多いので、聞いたことがある方もいらっしゃるでしょう。しかし、本当の意味は正しく理解できているでしょうか? ここでは「デフォ」の意味や使い方をご紹介いたします。

目次

  1. 「デフォ」とは
  2. 「デフォ」の意味
  3. コンピュータ用語の「デフォルト」
  4. 金融用語の「デフォルト」
  5. テニス用語の「デフォ」
  6. 似た言葉「デフォルメ」

「デフォ」とは

デフォ」とは、英語の「デフォルト(default)」を省略したカタカナ語です。

「デフォルト」は本来、「何もしないことや、なすべきことがなされない状態」を意味します。名詞としての「デフォルト」は、「(義務などの)不履行」や「欠席」、「不出場・欠場」「怠慢」といった意味です。

ただし、日本で日常的に使われる「デフォ」の意味は、上記とはかなり違っていますので、次項でご紹介します。

「デフォ」の意味

一般に、「デフォ」という場合のほとんどは、「標準」「普通」「当たり前」の意味で使われます。「あいつはデフォで遅刻してくるな」「冬にこたつとみかんは、デフォ」などと言った場合、それが当然の状態であることを表現しているわけです。

「デフォ」は、コンピュータ用語からきています。もともとは、コンピュータに明るい人が、「標準」を意味する「デフォルト」を、コンピュータ以外の分野でも使うようになったのがはじまりで、口語で「デフォ」と略されるようになりました。

テレビゲームの設定で、初期状態のことを「デフォルト値」と表していることが多いのが、世の中に浸透した一因でもあるかと思います。「デフォルトに戻しますか」といったメッセージを、ゲーム内で目にしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

コンピュータ用語の「デフォルト」

コンピュータ・ソフトウェア分野において、「デフォルト」は「初期設定値」「工場出荷値」「標準値」といった意味で使われます。特に意味が指定されていない場合は「標準値」ということです。

「デフォルト」が「標準」の意味で使われるようになったのは、システム管理者や開発者が由来です。さまざまな環境で動作を可能にする設定は、開発者にとっては面倒な作業でした。そこで汎用的な設定値を準備することで、初期の複雑な設定を省略することが可能になったのです。

この初期の設定値を、「怠慢」などの意味をもつ「デフォルト」を用いて、「デフォルト値」と呼ぶようになりました。略して「デフォ値」とも呼びます。

金融用語の「デフォルト」

「デフォルト」という言葉は、金融関係の用語としても使われています。英語の「(義務などの)不履行」からきた言葉で、日本語では「債務不履行」と呼ばれています。

この場合の「デフォルト」は、「債権の発行者が破たんをするなどの原因によって、元本や利息の支払いを遅らせたり、停止したりしたあげく、元本の返済が出来なくなりかねない状況」のことを指します。

「デフォルト」が起きると、債務者は債権の保全措置をとることが出来ます。一方で、投資家や金融機関などに多額の損失が発生することもあります。投資などを行う際には、「デフォルトリスク」に注意する必要があります。政府がデフォルトに陥ることもあり、最近では2015年にプエルトリコでデフォルトが発生しました。

テニス用語の「デフォ」

テニスの試合においても「デフォ」が使用されることがあります。相手の選手が試合時間に遅刻したり、何らかの理由により不戦勝になることを「デフォ」といいます。これも「デフォルト」の意味である不履行からきている用語です。

例)
デフォで準決勝に進出になった
・市民大会に寝坊してデフォった

似た言葉「デフォルメ」

「デフォルト」の一文字違いの言葉に「デフォルメ」があります。「デフォルメ」とはフランス語で、「絵画や彫刻で対象を変形・歪曲させた表現をすること」です。

日本でも、アニメなどのキャラクター造形において、対象の特徴を強調したり、部分的に省略して表現したものを「デフォルメキャラ」と呼んだりします。

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