ビジネス用語とは
「ビジネス用語」とは、文字通り「ビジネス(仕事・業務)」で使われる言葉です。そのため、業界や職種などにより認知度が大きく異なると思われます。また、とりわけ一般的な日本語ではない英語由来のカタカナ語をビジネス用語とする場合が多いです(例えば「経理」は仕事・業務上の言葉ですがビジネス用語とはあまり言われません)。
英単語をそのままカタカナにした「ビジネス用語」は、その英単語を知っていれば、意味は何となく分かります。しかし「英語の頭文字だけを取り出して略されたビジネス用語」は、英単語を知っているだけでは分かりません。以下ではいくつか例を紹介します。
AIDMA
「AIDMA(アイドマ)」はマーケティング用語で「Attension Interest Desire Memory Action」の略です。注意し、興味を持ち、記憶し、記憶し、購買行動をする流れをさします。
CB
[CB」は「Call Back」の略で、電話がかかってきた際に出られなかったので折り返し電話をかけることです。
CEO
海外企業でよく聞く言葉です。「Cief Exective Officer」の略で「最高経営責任者」を指します。「Cief」は日本語でもビジネス・スポーツ等で「チーフ」と使われます。
なお「CEO」の他に
- 「CFO」…Cief Financial Officer。最高財務責任者。
- 「CTO」…Cief Technology Officer。最高技術責任者
などがあります。
KGI、KPI
「KGI」は「Key Goal Indicator」の略で「重要目標達成指標」です。その達成の過程として「KPI」(Key Performance Indicator、重要業績評価指標)を設定、チェックします。
MTG
「MTG」は複数の単語の略ではなく「Meeting」(ミーティング、会議)のことです。
OEM
「OEM」は「Original Equipment Manufacturer」の略で、他社ブランドの製品を製造すること、または製造する企業です。例えばコンビニにはブランド名が統一されたお菓子が陳列されていますが、すべてのお菓子をそのコンビニが自社工場で製造しているわけではなく、他社(OEM企業)に委託して製造しています。
OJT、Off JT
「OJT」とは「On the Job Training」の略で、実際の業務上でのトレーニング(研修、実習)です。一方、業務外での座学での研修などは「Off JT」(Off hte Job Training)と呼ばれます。
O2O、BtoB、BtoC
「2」は英語の「two」ですが、実際には「to」を意味し「O to O」のことで「Online to Offline」の略です。ここでの「Online」とはオンライン、つまりネット上でのビジネスのことです。一方のOfflineとはリアル店舗等でのビジネスのことです。よって「O2O」とは「オンラインから実店舗へ」となりオンラインを使ってリアル店舗の利用を促すことです。
なお「O2O」より昔からある言葉として
- 「BtoB」…Business to Business。消費者向けではない業務用のビジネス。
- 「BtoC」…Business to Consumer。消費者向けビジネス。
があります。
PDCA
「PDCA」は「Plan Do Check Action」の略です。「PDCAサイクル」とも言われ、単に実行するだけでなく、計画を立て、実行し、結果をチェックして、次へのアクションにつなげてしていくサイクルを意味します。
SPA
ビジネス用語の「SPA」は「スパ」ではありません。「Speciality store retailer of Private label Apparel」の略です。「製造小売業」と呼ばれ、メーカー機能から小売機能まで持つ企業です。代表的な企業はファーストリテイリング(ユニクロ・GU)やニトリです。通常は小売業は他社から仕入したものを販売しますが「SPA」は原則、自社ブランドで製造した商品しか販売しません。
なお「Apparel」とは日本語でも「アパレル」と呼ばれる衣類服飾の業界ですが「SPA」はアパレル業に限りません。
最後に。実は日本語「ヒヤリハット」
「ヒヤリハット」は業務などをしているときに何かに「ヒヤリ」としたり、「ハッと」気づいたりしたことをそのままにするのではなく、報告などして業務改善につなげることです。事故やミスの防止になりますので、小さな気づきを活かすことが重要と言えそうです。