「木を見て森を見ず」とは?意味や使い方をご紹介

皆さんも「木を見て森を見ず」という言葉を、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。日常生活においても、ビジネスの場面においても、使われることがあるでしょう。ここでは、「木を見て森を見ず」の意味やその使い方を、関連語を含めてご紹介します。

目次

  1. 「木を見て森を見ず」とは
  2. 「木を見て森を見ず」の使い方
  3. 「木を見て森を見ず」の関連語
  4. 木も森も見るべし
  5. 「木を見て森を見ず」まとめ

「木を見て森を見ず」とは

「木を見て森を見ず」のことわざは、一本一本の木ばかりに集中して、森全体を見ることを忘れてしまうことから生まれました。そこから、「物事の一部や細かい点に気を取らわれすぎて、全体や本質をつかまないこと」を意味します。そして諸外国でも、同様の意味のことわざが存在します。

フランス語には、C’est l’arbre qui cache la forêt.「木が森を隠す」という言葉があり、英語では、can’t see the wood for the trees「木を見て森を見ない」が当てはまります。

フランスの他にも、ドイツ、イギリス、ロシアなどにも似たような意味のことわざがあり、「木を見て森を見ず」は、ヨーロッパで使われているものが、日本に入ってきたと言われています。

「木を見て森を見ず」の使い方

この言葉は、自分や他人がとった行動に対して「戒めとして」使うことが多いでしょう。ここに、日常生活での「木を見て森を見ず」を使った具体例を挙げてみます。

(A)

色といい、デザインといい、好みのカバンを買ったけれども、カバンが小さく物がほとんど入らなかったので、不便で使うのをすぐにやめてしまいました。木を見て森を見ずだったなぁ。

買物するときは、一つのことに目が行ってしまい、後後になって、後悔することもありますよね。

(B)

物件を探しにいったところ、駅からも近く家賃も手ごろだったので即決して契約しました。しかし、後日引っ越してみると、日当たりが悪く決して良い部屋とは言えませんでした。まさに木をみて森を見ずだった。

部屋を借りるときは、いろいろな観点から検討した方がよいですよね。家賃や間取りなどの他に、昼と夜や、平日と休日でも住環境が違う場合があるので、日を改めて何度か見に行った方がいいかもしれません。

「木を見て森を見ず」の関連語

「木を見て森を見ず」と同じような意味や反対の意味をもつ言葉を、いくつか紹介いたします。
 

「木を見て森を見ず」の類語

鹿を逐う(おう)者は山を見ず
利益を得ることに熱中する者は、他のことを顧みなくなること。

獣(じゅう)を逐う者は目に太山(たいざん)を見ず
目先の利益だけに夢中になっている者は、周囲の状況に気付かなくなること。

金(きん)を掴むものは人を見ず
一つのことに熱中するあまり、他のことがまったく目に入らないこと。欲のために周りが見えなくなること。

「木を見て森を見ず」の反対語

鹿を逐う者は兎を顧みず
大きな利益を得ようとしている者は、小さな利益にはとらわれないこと。

大行(たいこう)は細謹(さいきん)を顧みず
大きなことをなす者は、小さいことや細かいことを気にかけないこと。

大人は大耳(たいじんはおおみみ)
度量のある人は、聞く態度もおおらかで、いちいち細かいことを気にしないこと。

木も森も見るべし

日常生活のなかで、「木を見て森を見ず」のため、失敗することがありますが、ビジネスの世界においても、当てはまることは多いのではないでしょうか。目先の利益ばかりを追求するあまり、質やサービスが低下してしまい、結果的に、利益や信用をを下げてしまうこともあるでしょう。

以下、事例をご紹介します。

(C)

高い給料を払っていた正社員の店員が辞めた後、人件費を抑えて会社の利益を上げるため、代わりに学生アルバイトを雇いました。しかしアルバイトの不手際が多く、常連客が来なくなってしまい、会社の収益が下がってしまった。

会社の経費は、個々をみるのではなく、会社全体のバランスや、それ以外の要素も考えて検討した方がいいかもしれませんね。

「木を見て森を見ず」まとめ

このように、何かを行うときは「木を見て森を見ず」にならないよう、一部分や目先のことだけを考えるのではなく「木」も「森」もどちらも見る行動を心がけた方がいいかもしれませんね。


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