「笑う門には福来る」とは?意味や使い方をご紹介

「笑う門には福来る」ということわざは、誰でも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。「門」は「かど」、「来る」は「きたる」と読みます。笑うことは健康にも良いとされています。この記事では、「笑う門には福来る」の意味や由来、関連語など詳しくご紹介します。

目次

  1. 「笑う門には福来る」とは
  2. 「笑う門には福来る」の由来
  3. 「笑う門には福来る」の例文と使い方
  4. 「笑う」が含まれる言葉

「笑う門には福来る」とは

「笑う門(かど)には福来(きた)る」とは、「いつもにこやかにしている家庭(または人)には、自然と幸福がめぐってくる」という意味のことわざです。「門」とは、「家の外がまえの出入り口」という意味のほかに、「家・家族」のことも表します。

現代では、このことわざは「家庭」と「個人」のどちらに対しても使われます。皆さんの周りにも、穏やかで幸せそうに見える人がいるかもしれません。その人たちの特徴の一つとして、「いつもニコニコしている」ことが挙げられるのではないでしょうか。

「笑う門には福来る」の由来

皆さんは、お正月の遊びの一つ、「福笑い」をご存じでしょうか。目隠しをして、顔の輪郭だけ書かれた紙の上に、眉・目・口・鼻をかたどって描いた紙を置いていきます。目隠しをしているので、出来上がりは思いもよらない顔になっています。その滑稽さを楽しむ遊びです。

この「福笑い」が、「笑う門にも福来る」の由来となっています。家族や親戚と集まって、みんなで「変な顔」「逆さになってる」などと言い合い、笑顔あふれる様子が浮かびますね。

ちなみに、お正月の遊びは、ほかにも「凧揚げ(たこあげ)」、「双六(すごろく)」、「かるた」、「羽根つき」など、たくさんあります。

「笑う門には福来る」の例文と使い方

  • 辛いことがあっても笑顔でいよう。笑う門には福来るというし、きっとうまくいくよ。
  • 彼はいつもにこやかで、見ているだけで私も楽しくなる。まさに笑う門には福来るだ。
  • 笑う門には福来るを座右の銘にして過ごしていたら、いつの間にか友人が増えた。

このように、「笑う門には福来る」はポジティブな意味で使われる言葉です。とくに愉快なことがなくても、嘘でもいいから笑ってみましょう。その笑顔につられて、楽しいことや嬉しいことが次々とやってくるのではないでしょうか。

「笑う」が含まれる言葉

そもそも、「笑う」とは、「嬉しさやおかしさ、照れくささなどの感情から、表情をくずしたり声を出したりすること」です。また、日常であまり使う場面はありませんが、「花のつぼみが開くこと」や「ひざに力が入らずがくがくすること」という意味もあります。

「笑い」に関する言葉は数多く、それだけ私たちの生活に「笑い」は大切だということなのかもしれませんね。ここでは、「笑う」が使われていることわざや、「笑いの種類」などをご紹介します。

ことわざ

  • 今泣いた烏(カラス)がもう笑った:「今泣いているかと思うと、すぐあとには機嫌を直して笑う」という意味です。主に、子どもの感情の変わりやすいことをいいます。
 
  • 鬼が笑う:「将来を予測する愚かさをあざける」という意味です。皆さんも、「来年のことを言うと鬼が笑う」などと耳にしたことがあるのではないでしょうか。
 
  • 目糞鼻糞を笑う:「自分の欠点に気づかず、他人の欠点をあざ笑う」というたとえです。非難する者もされる者も大差はない、ということですね。

さまざまな「笑い方」

  • 愛想笑い:「相手の機嫌を取るため」の笑いです。「お世辞笑い」ともいいます。「愛想」という言葉には、「人当たりの良い態度・人に寄せる好意・機嫌を取る態度や言葉」という意味のほか、「お愛想お願いします」など、飲食店の勘定のことも表します。
 
  • 馬鹿笑い:「やたらに大声をあげて笑うこと」です。「あのテーブルのお客さん方は、馬鹿笑いで盛り上がっているがいい迷惑だ」など、他人に配慮のないさまを表します。
 
  • 忍び笑い:「人に知られないように、声をたてずに笑うこと」です。「忍び」には、「人目を避ける」という意味があります。忍術を使って、敵中や人の家などにひそかに入り込み様子をさぐる者を、「忍者」といいますね。

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