「カンファレンス」とは?
「カンファレンス」(英語:conference)には、次のような意味があります。
- 会議のこと。主に、学術的な会議、協議会、研究会、検討会などを指す。
- アメリカ合衆国のカレッジスポーツのリーグのこと。
- イングランドのアマチュアサッカーリーグである、フットボールカンファレンスのこと。
- スポーツの世界で、「連盟」「同盟」のこと。
日本で使われるカンファレンスは、主に1.の意味「会議」を指しています。「カンファランス」や「コンファレンス」と表記されることもあり、さらに医療用語では「カンファランス」と表記されることもあります。
本記事でも、メジャーである「会議」の意味を中心に使い方の解説を進めます。
アメリカ合衆国カレッジスポーツの「カンファレンス」について
アメリカ合衆国カレッジスポーツの「カンファレンス」は、いくつかのスポーツのチームから構成されたリーグです。多くのカンファレンスは、全米大学体育協会(National Collegiate Athletic Association:略称NCAA)に所属しています。
フットボール、ラクロス、バレーボール、水泳などのカンファレンスがあり、日本で言えば東京六大学野球や関西学生アメリカンフットボールなどのリーグに相当します。
「カンファレンス」使い方
- 医療ドラマのカンファレンスのシーンで、主人公が熱く語りだした。
- 年に一度の社員総出のカンファレンスが行われる時期になり、どの部署も準備に大忙しだ。
いずれも「会議」と読み替えると意味がつかみやすくなりますが、業界やシーンによって微妙なニュアンスの差が出ることがありますので、以下にさらに詳しく解説します。
ビジネスシーンでの「カンファレンス」
ビジネスシーンでは、「カンファレンス」は「会議」や「協議」の意味で使われています。部署ごとの少人数による会議というよりも、社員のほとんどが参加するような大きな会議のことを指すことが一般的です。
「経営カンファレンス」や「営業カンファレンス」のように、特定の内容についての会議のことを指すこともあります。
医療における「カンファレンス」
医療現場で使われる「カンファレンス」は、ビジネスシーンでの一般的な「会議」とはややニュアンスを異にしています。症例検討会としてのカンファレンスに代表されるように、目的は、患者の状況や治療方針について検討したり、情報の共有を図ったりすることです。
例えば、「リハビリカンファレンス」では、医療の担当者がリハビリについての現状を共有し、今後のリハビリについて検討します。ときには患者もカンファレンスに参加し、医師や看護師、リハビリの担当者などが退院患者のフォローを図る場合もあります。
その他にも、入院時のカンファレンスや退院前のカンファレンス、看護師による病棟でのカンファレンスなど、医療現場でのカンファレンスは多岐にわたります。また、「カンファ」と略されて言われることもあります。
「カンファレンス」と似た言葉
カンファレンスと似た意味の言葉に、「ミーティング」と「ディスカッション」があります。ただし、微妙にニュアンスは異なります。
ミーティング
英語のmeeting(ミーティング)は集まりや協議のことで、conferenceは協議や協議体のことを表します。ビジネスシーンなどでは、「ミーティング」があまり多くない人数による会議を指し、「カンファレンス」がオフィシャルで大規模な会議を指すことが多いようです。
ただし、会社によってはあまり大きくない規模での会議も「カンファレンス」と呼ぶこともあり、はっきりとした定義があるわけではありません。
ディスカッション
ディスカッションは、討論・議論のことを言います。カンファレンスでは、その進行中にディスカッションが行われることももちろんありますが、それだけで終わるわけではありません。
また、カンファレンスでは情報を共有するという目的もあるため、ディスカッションとは目的が異なってきます。
「カンファレンス」に関連した言葉
カンファレンスに関連した言葉には、次のようなものがあります。
- カンファレンスルーム:カンファレンスを行うことのできるような、大人数を収容できて設備も整った部屋のこと。
- カンファレンスセンター:企業のカンファレンスに使うことのできるような、大人数を収容する会議室や宴会場を持つホテルや施設のこと。
- カンファレンスコール:ビジネスシーンの言葉で、電話会議のことを指す。テレビ電話での会議は、「ビデオカンファレンスコール」と呼ばれることも。