「レジェポ」の意味
「レジェポ」とは「レジェンドポイント」を略した言葉で、インターネット掲示板「2ちゃんねる(現5ちゃんねる)」の「なんでも実況J(通称:なんJ)」を中心によく使われているネットスラングです。
レジェンド(legend)は英語で「伝説」のことを指す言葉で、レジェンドポイントは直訳すると「伝説得点」「伝説ポイント」となります。
「なんJ」をはじめとしたネット界隈では「活躍した野球選手に与えられる架空のポイント」として知られており、試合で活躍するほどレジェポは増え、逆に悪いプレーが目立つとレジェポは減ります。
あくまでも架空の指標
「レジェポ」は、イメージとしては選手の評価指標のようなものですが、あくまで「ネタ」で作られた架空の指標であり、ポイントを付与する正確な基準や共通ルールなどは存在しません。
むしろネット上では、勝手にレジェポの計算式を作って、特定の選手を贔屓(ひいき)して面白がっている人もいるほどです。各々が独断と偏見で適当にポイントを付けたり減らしたりして、日々、野球談議を盛り上げているのです。
「レジェポ」の使い方
「レジェポ」は、特定の選手やチームを評価したいときに使います。
選手を褒めたい場合は「レジェポが増えた」や「レジェポが貯まった」のようにプラスの表現と合わせて使い、逆に苦言を呈したいときは、「レジェポが減った」「レジェポ流出」などのマイナス表現と合わせて用います。
先述のとおりレジェポは各人が適当に設定しているポイントですので、気楽に使って大丈夫です。「なんJ」掲示板やtwitterなどのSNSでは、プロ野球中継の後に「レジェポ」を用いた感想コメントが飛び交うことがあります。
「レジェポ」の使用例
- 今日の活躍で〇〇(選手名)はレジェポたくさん稼いだな
- 〇〇(選手名)レジェポ貯まりすぎ
- あかん連日のエラーで〇〇(選手名)のレジェポがどんどん減っていく…
「レジェポ」関連でよく使われる表現
「レジェポ爆上げ」
「レジェポ爆上げ」はレジェンドポイントが爆発的に上昇する行動をした選手に対して使います。たとえば試合で大活躍した選手に対して「今日の〇〇選手凄いな。レジェポ爆上げや!」のようにです。
「レジェポ喪失」
「レジェポ喪失」はレジェンドポイントを喪失するほど手痛いミスを犯した選手に対して使います。たとえば試合でエラーをした選手に対して「あの場面でのエラーはあかん。レジェポ喪失や」のようにです。
「レジェポ」の元ネタ
「レジェポ」の元ネタは、2012年12月に「なんJ」板に立てられた「現役選手レジェンド候補ランキングwwwwww」というスレッドです。このスレッドの作成主は、自身の主観で選手にレジェンドポイントをつけ、上位10位までの選手をスレッド内で順次発表しました。
ランキング結果としてはそれなりに妥当な内容で、かつポイントの数字も細かく設定されていましたが、一部、首を傾げたくなるような選手がランクインされており掲示板ユーザーからツッコミを受けます。
たとえば「現役選手」と銘打っておきながら、すでに引退したはずの金本知憲選手がランクインしている点や、活躍中とはいえ当時まだ若手だった武田翔太選手が並み居る名選手を抑えて1位に輝いている点などです。
何はともあれ、このスレッドが話題になると、レジェポの概念を用いた「レジェンド候補ランキング」スレが数多く立てられるようになり、「レジェポ」の知名度は上昇していきました。
「レジェンド武田」について
「レジェンド武田」とは、プロ野球ソフトバンクホークス投手の武田翔太選手の呼称です。
先述の「レジェンド候補ランキング」スレッドで1位に輝いたことに由来しており、レジェポを用いたランキングネタを用いる際は、武田選手が1位になることが一種の「お約束ネタ」となっています。