「悪戯心」の意味
「悪戯心」(いたずらごころ)とは、悪意や悪気がなくふざけ半分で相手をからかおうとしたり、困らせようとしたりする気持ちのことです。
「悪戯」は、人の迷惑になる悪い行いを指しますが、この場合はこどもが少しふざけているような感じで使われます。「心」は、気持ちや意思のことです。
「悪戯心」の使い方
「悪戯心」は、仲が良く自分が気を許している友人や家族、親族など、好意を持っている人にふざけてちょっと悪いことをしてやろうと企てる時に使います。また、異性の気を引こうとする場合に用いられることもあります。
軽くふざけて相手を困らせようとする
好意を持っている人に「悪戯心」を使うのは、相手が笑って許せそうな悪ふざけを考えている場合です。ちょっとした嘘をついて慌てさせたり、ブラックジョークを言って困らせたりといったこと。急に大声を上げたり、体をつついたりしてびっくりさせようとする例もありますね。
【例文】
- 友人をびっくりさせてやろうと悪戯心が湧いてきた。
- 悪戯心でエイプリルフールに嘘をついて、親に叱られた。
異性の気を引こうとする
異性の気を引こうとする意味で「悪戯心」を使う場合は、どちらかというと、気になるタイプの人と気軽に楽しく遊びたい、あわよくばきっかけがつかめれば良いというような気持ちでいることが多いです。思いつめた様子で告白しようと決心する場合には使われません。
【例文】
- 悪戯心で、いいなと思う子をナンパしてみようと思った。
- 悪戯心を起こして、暇を持て余してそうな男子に話しかけてみた。
「悪戯心」の類語:悪乗り・悪ノリ
「悪乗り・悪ノリ」(わるのり)は、その場の雰囲気や勢いで調子に乗り、度が過ぎるくらいにふざけてしまうことです。「悪乗りする」というように使います。「悪戯心」は、いたずらを企てようとする気持ちを表しますが、「悪乗り」は、いたずらする行動そのものを指します。
「悪戯心」とは違って、単にふざけていたずらするだけでなく、酒に酔った勢いで相手に絡んだり、執拗(しつよう)にお酒を飲むように強要したりする迷惑行為などにも使われる場合があります。使用する際には、誤解されないように注意が必要です。
【例文】
- 悪ノリして落とし穴を仕掛けたのを先生に見つかった。
- 先輩が悪乗りして新入生に一気飲みをさせたのが発覚し、大学で問題となった。