「しょっちゅう」の意味
「しょっちゅう」とは、「いつも」「ふだん」「絶えず」「終始」という意味の言葉(副詞)です。
漢字表記はなく、通常はひらがなで表記されます。(※「由来」の項もご参照ください)
「しょっちゅう」の使い方
「しょっちゅう」は頻度を表す言葉の中ではかなり高頻度であり、その行為がほとんど日常的にみられる、何度もやっているというさまを指して使います。
身近な言葉として日常会話でも頻用されており、「あいつはいつもそればかりだ」という揶揄(やゆ)や強調のニュアンスが込められることもあります。
例文
- あの兄弟は仲が悪くて、しょっちゅう言い争いをしている。
- この美しい砂浜では、ドラマや映画の撮影がしょっちゅう行われています。
- 家に泥棒が入るなんて、しょっちゅうあることとは言えないけど、防犯対策はきちんとしておこう。
「しょっちゅう」の由来
「しょっちゅう」という言葉は、「初中後」(しょちゅうご)という言葉の音が変化したものと考えられています。
「初中後」とは?
「初中後」とは、物事を「初」「中」「後」の三段階に分ける考え方を表す言葉です。「最初」「中間」「最後」と言い換えても良いでしょう。
これが転じて「最初から最後まで、終始一貫」という意味でも「初中後」が副詞的に用いられ、最後の「後」が省かれて「初中」ともいわれるようになりました。そして、この「しょちゅう」が「しょっちゅう」に音変化したという説が最有力です。
「初中後」、「初めから終わりまでいつも何かをする」というさまを「しょっちゅう」と言う、と考えれば、一段と言葉の理解が深まるのではないでしょうか。