「思い込み」とは?意味や使い方を類語を含めてご紹介

見た目はコワモテだけど話すと実は気さくな人でびっくりした、などという経験はありませんか?コワモテ=怖いという「思い込み」があると、外見と中身のギャップに驚いたりします。この記事では「思い込み」の意味や使い方を、類語を含め紹介します。

目次

  1. 「思い込み」の意味
  2. 「思い込み」の使い方と例文
  3. 「思い込み」の類語

「思い込み」の意味


まず、「思い込む」という動詞の意味を見てみましょう。「思い込む」の意味は大きく分けて以下の二つです。

  1. 固く決心すること。「思い込んだら諦めない」
  2. すっかり信じてしまうこと。固く信じて疑わないこと。「デマを本当だと思い込む」

「思い込み」は、2.の「すっかり信じてしまうこと」という意味でよく使われる名詞です。この「すっかり信じる」というのは「ある考え方に執着して、合理的または理論的な考えや推論を無視してそれが真実であると信じる」状態を指します。

自分の物差しを根拠に判断することが「思い込み」の特徴であるといえます。

「思い込み」の使い方と例文

「思い込み」は「思い込みが激しい」という表現でよく使われます。「思い込みが激しい」ことが、プラスに作用することもあるでしょう。自分の能力を信じて、誰に否定されても必ずできると思うことが成功を導くという場合もあります。

しかし、思い込みが激しいことがマイナスに影響することも多いでしょう。思い込みが激しいと人の意見を聞く余裕がなくなるからです。

また、「思い込み」は「根拠のないこと」という意味で使われることも多い表現です。「思い込み」が論理的な根拠を無視している考え方だからです。「思い込みでものを言わない」「それは思い込みに過ぎない」といった言い方がよく見られます。

例文

  • 母はことあるごとに「思い込みでものを言うんじゃないよ」と言う。
  • 彼は思い込みが激しい性格で、仕事のことで少し注意をされただけで「あの人は僕のことが嫌いなんだ」と思ってしまうらしい。
  • 彼女には悪い噂が絶えないが、それらは全て周囲の思い込みに過ぎないことを僕は知っている。
  • 「私なら出来る」という思い込みが良い方向に作用し、入社したての頃に比べると格段に成長することができたと思う。

「思い込み」の類語

「先入観」

「先入観(せんにゅうかん)」の意味は「初めに得た知識によって作り上げられた、固定的な見解」のことです。その見解によって自由な思考を妨げられる場合に「先入観」と呼びます。

「先入観」は多くの場合、世の中の情報や他人の意見によってつくられた見解を自分の考えとしています。その見解をもとに判断しようとするので、物事を中正にとらえることが難しくなってしまいます。

【例文】
「日本人は冷たいって先入観があったけど、そんなことなかった」と外国の友人に言われて、ちょっと嬉しかった。

「偏見」

「偏見(へんけん)」の意味は「偏った見解。中立的でない意見」です。「偏見」と「先入観」の違いは、「先入観」には好意的なものがある一方、「偏見」はマイナス要素のみだということです。

病気に対する偏見がわかりやすい例です。感染の危険がない病気であっても、知識の無さや恐怖心から病気の人を排除するといったことがあります。その病気にかかった経緯に関して批判的な意見を持ち、その結果、偏見を抱くということもあるでしょう。

【例文】
男性と女性の役割についての偏見は、現在でも根強く残っている。

「固定観念」

「固定観念(こていかんねん)」の意味は「それによって主として行動が決定されるような観念」です。一度正しいと思った考えを容易に変えることの出来ない考え方が「固定観念」です。

例えば「SNSは危険なもの」という観念が生まれたとします。その後「楽しい。便利。気分転換になる」という情報を得ても、その人は簡単にはSNSを始めないでしょう。

このように最初に得て、絶えず支配している観念を「固定観念」と言います。

【例文】
外国に出ていろいろな人と話すと、自分の固定観念から自由になれる気がする。


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