「そ運ゴ」とは?意味や使い方をご紹介

SNSなどで「そ運ゴ」というフレーズを見かけたことはありますか?平仮名と漢字とカタカナとが一文字ずつ並んだ不思議な言葉ですが、これはタイプミスや変換ミスではありません。今回は、「そ運ゴ」の意味や使い方について解説します。

目次

  1. 「そ運ゴ」とは
  2. 「そ運ゴ」の元ネタ
  3. 「そ運ゴ」の使い方
  4. 『パズル&ドラゴンズ』とは
  5. 再び注目される「そ運ゴ」

「そ運ゴ」とは

「そ運ゴ」とは、「それは運が悪すぎ、ゴメンなさい!」というフレーズを省略した言葉です。それほど使用頻度が高いフレーズでもなさそうなのに、なぜ省略するのかと不思議に思う人もいるでしょう。これには、ある元ネタがあります。

「そ運ゴ」の元ネタ

「それは運が悪すぎ、ゴメンなさい!」という言葉は、『パズル&ドラゴンズ』というゲームアプリの公式ツイッターから投稿されたことから有名になりました。

ゲーム内では敵を倒すことでアイテムがドロップされることがあります。そのドロップ率があまりに悪くて文句を言ってきた人に対して、このゲームの運営会社で広報を担当しているムラコさんが返信したのがこのフレーズです。

これには、「運営側で不正に確率を操作している事実はありません」という含みがあります。しかし、杓子定規に書かずに、「ゴメンナさい」と愛嬌のある対応をしたことで、アプリのユーザや投稿を見た人たちから注目を集めました。

それ以降、ガチャでほしいキャラクタが出ないなどと言っている人への返事として使われ始め、「そ運ゴ」と省略されるまでになったのです。

「そ運ゴ」の使い方

「そ運ゴ」は、SNSなどでソーシャルゲームの話をするときに用いられます。残念な結果だったといっている人に対する返事だけでなく、自分自身が残念な結果に終わったり、運が悪かったことを言う場合もあるようです。

【例文】

  • 「一晩中敵を倒しまくったけど全然ドロップしない!」「そ運ゴ」
  • 「ガチャ、100連回したけど爆死したわ」「そ運ゴ」(※爆死:欲しいキャラクタが出ないなどの意味)
  • 「敵を倒したのにドロップしない…そ運ゴなのかな」
  • 「ガチャ、100連したけどそ運ゴだったわ」

『パズル&ドラゴンズ』とは

『パズル&ドラゴンズ』(通称:パズドラ)とは、ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社が運営しているソーシャルゲームです。リリースを開始した2012年以降、多くのユーザに愛されています。

このゲームには、名前の通り、パズル要素とRPG要素が含まれています。モンスターを編成したパーティーを組み、ダンジョンへ行ってバトルを行います。このバトルは、パズル画面の同じ属性のブロックを繋げて消すことで攻撃を発動し、敵を倒すというものです。

『パズル&ドラゴンズ』用語

『パズル&ドラゴンズ』には、「そ運ゴ」以外にも、ユーザ以外から見れば変わった言葉があります。その中から、いくつかご紹介しましょう。

【おでん】
モンスターの中の「オーディン」の略称です。モンスターには性質ごとに6つの色に分類されますが、赤(攻撃が火属性)のオーディンは赤おでん、緑(攻撃が木属性)のオーディンは緑おでんと呼ばれます。

【ダンボ】
『パズドラ』では、各モンスターの能力を解放すると「覚醒スキル」が得られます。この覚醒スキルのひとつ、ダンジョンボーナス(獲得する経験値やドロップ率が上昇する能力)を「ダンボ」と略します。

【てまる】
「キャラクタが強すぎるためにゲームバランスが崩れる」ことを言います。これは、本ゲームのプロデューサの山本大介さんが「一瞬でゲーム崩壊」と書くべきところを、「一瞬てまゲーム崩壊」とツイートしたことに由来します。

再び注目される「そ運ゴ」

「そ運ゴ」という言葉が登場したのは、『パズル&ドラゴンズ』がリリースされた2012年のことです。それから8年を経て、再び「そ運ゴ」が注目される出来事が起きました。

それは、ガチャ100回を無料で引けるという2020年のゴールデンウィーク中のイベントでのこと。このガチャの限定キャラクタが1体も出ないというユーザからの反応を受けて、「追加規格があった方が良いのかな?」と前述の山本さんがツイートしたのです。

この投稿に対して、ユーザは「そこの返しはそ運ゴじゃないのか?」、「そ運ゴから8年も経ったのか」といった「そ運ゴ」を懐かしむ反応を見せました。

一方で、この運営側の対応は、ソーシャルゲームを取り巻く環境が、洒落た返信よりも、実質的な補償を必要とするように変化した結果とも言えるかもしれませんね。

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