「異にする」とは?意味や使い方を正しい読み方を含めてご紹介

「異にする」という成句の読み方に迷ってしまったという方もいるのではないでしょうか。普段の話し言葉ではあまり使われる機会がなく、馴染みがないという方もいるかもしれません。「異にする」の正しい読み方、意味や使い方について紹介します。

目次

  1. 「異にする」の読み方
  2. 「異にする」の意味
  3. 「異にする」の使い方

「異にする」の読み方

匿名希望

(10代学生)

「異にする」の読み方が分かりません。「いにする」?それとも「ことにする」ですか?

「異」の読み方には、訓読みの「こと」と音読みの「イ」があります。「異にする」の場合は、「ことにする」という読み方です。

「イ」の読み方を使う例は「異物」「異口同音」など熟語を構成する場合です。他に「異議を唱える(いぎをとなえる)」(違う意見を言う)、「縁は異なもの味なもの」(人間の関わり合いは不思議で面白いものだ)などの使い方があります。

「異にする」の意味

「異にする」の意味は以下の通りです。

  1. 別である違うようにする
  2. (違っているところから)他より際立っていて特別なこと

「異」には、わける別々にする同じではないといった意味があります。それ以外に、普通ではない非凡で際立って優れているといったことも表します。

「異にする」の使い方

「異にする」は、対象となる物事を表す語に続けて「~を異にする」という形で使われることが多いです。成句ではありますが、日常会話ではあまり用いられません。小説などの文学作品で見られる場合があります。

1.別である

「異にする」は、対象となる物事とは別であること、はっきりと違いがあることを表す時に使われます。全く同じ状態ではないことです。

趣を異にする」(物事の様子や筋などが違う)、「様相を異にする」(様子、状態がいつもと違う)、「幽明界を異にする」(ゆうめいさかいをことにする:「暗い所と明るい所と別々になることから、あの世とこの世で死に別れる」という意味)などの用例があります。

【例文】

  • Aくんとは意見を異にしているが、立場を尊重するつもりだ。
  • 同じグループに属していても、それぞれの人は考え方を異にしてばらばらな印象を与える。

2.際立っている

「異にする」は、他の人とは違って、非常に優秀で際立った存在であることを表すときに使えます。けなしたり、悪いことで目立ったりした場合には用いられません。非凡で他に見当たらないと褒める意味で使われます。

【例文】

  • 彼は他の人と比べて、実力を異にするくらい優れた人材だ。
  • 幼少の頃から才を異にして神童と呼ばれていた。

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