「ほちい」とは
小さい子供に話しかける時、立ち上がることを「たっち」、歩くことを「あんよ」などということがありますね。これらは幼児語と呼ばれるものです。今回ご紹介する「ほちい」もそのひとつで、「欲しい」を意味しています。
SNSなどに書き込む場合は「ほちい」のほかに「ほちぃ」と表記することもありますが意味は同じです。
「ほちい」の使い方
「ほちい」は大人が幼児に話しかけるときや、大人の真似をして幼児が話し始めたときなどに用いられます。ペットに話しかけるときに使う人もいますね。
- ジュースがほちいのかな?
- 抱っこしてほちいのね。
- くまさん(のぬいぐるみ)、ほちい。
「ほちい」は幼児語ですが、大人同士でもふざけて使うケースがあります。
- お金、ほちい。
- 許してほちいの。
「ほちい」の元ネタ
「ほちい」という言葉が話題となったきっかけは、まさに、大人同士がふざけて使ったケースに相当します。それは、お笑いコンビ・ココリコの遠藤章造さんがエキストラの女性に送ったメールで、「今度、俺と会った時、調教してほちぃ?」と書かれていました。
このメールは、『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!! 大晦日年越しSP』として2012年の大晦日に放送されたバラエティ企画「絶対に笑ってはいけない熱血教師24時」で、遠藤さんの家族の前で暴露されたのです。
番組の放送後、ネットなどで「ほちい」や「ほちぃ」を使う人が増えました。
幼児語とは
「幼児語」は、幼児期にみられる特有の言葉や不完全な言葉のことです。「幼児語」のことを平らかな言葉で「赤ちゃん言葉」と表すこともありますね。
しかし、「赤ちゃん言葉」は「幼児語」の一部と位置付けている辞書もあります。そこでは、乳児が発する泣き声や叫び声とは違う「アーアー」「ウー」などの意味のない音。つまり、喃語(なんご)のこととされています。