「情けは人の為ならず」とは?意味や使い方をご紹介

みなさんは「情けは人の為ならず」という言葉をご存じでしょうか?テレビなどでもよく使われる言葉なので、一度は耳にしたことがあるかもしれません。しかし、間違って使われることも多い言葉です。今回は「情けは人の為ならず」について詳しい意味や具体的な使い方をご紹介します。

目次

  1. 「情けは人の為ならず」とは?
  2. 「情けは人の為ならず」の使い方
  3. 「情けは人の為ならず」の誤用

「情けは人の為ならず」とは?

「情けは人の為ならず」とは、「人に親切にしておけば、その相手のためになるばかりでなく、やがてはよい報いとなって自分に戻ってくる」という意味を持つことわざです。

「情け」とは、「他人をいたわる心。思いやり。情愛」を表しており、「人のためならず」は、古語の「人の為なり(人のためである)」を打ち消しの「ず」で否定していることから、「人のためではない」という意味、つまり「自分のためである」ということです。

 

「情けは人の為ならず」の使い方

「情けは人の為ならず」の使い方の例を挙げます。

  • 人には親切にしておくのがいいです。情けは人の為ならずというのだから。
  • 情けは人の為ならずの考え方で、わたしは彼の仕事を手伝ってあげることにした。
  • 情けは人の為ならずであるから、きっとあなたにもいい事が訪れますよ。
  • 情けは人の為ならず、困っている人がいたらどんな人でも手助けしてあげよう。
 

「情けは人の為ならず」の誤用

よく、「情けは人の為ならず」を「彼を甘やかすのは良くない。情けは人の為ならずだ。」というように「情けをかけることは、人のためにならない。」という意味に解釈してしまっている人が多くいます。しかしながらこれは誤用ですので注意が必要です。

文化庁の平成22年度『国語に関する世論調査』では、本来の意味で使う人が45.8パーセント、本来とは異なる意味で使う人が45.7パーセントであったという結果が出ています。約半分の人が間違った意味で「情けは人の為ならず」を使っています。

 

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