「ニラヲチ」の意味
「ニラヲチ」とは、ニヤニヤしながら観察することを表すネットスラングです。「ニヤニヤ」を意味する「ニラニラ」と、ウォッチ(観察)を意味する「ヲチ」を組み合わせた表現です。
具体的には、奇抜な行動をしている人やヘンテコな発言をしている人などを見つけ出し、その人に対して直接コミュニケーションを取るわけでなく、ひたすら陰から観察・監視することを言います。
ニラニラとは
「ニラニラ」とは、「ニヤニヤと相手を見つめる」ことを表す擬態語で、インターネット掲示板『5ちゃんねる』の「既婚女性板」などで使われているネットスラングです。
「nrnr」と略して表記されることもあります。痛々しい言動をおこなう人などを、冷ややかに見つめるニュアンスで用います。
ヲチとは
「ヲチ」とは、「観察」を意味するネットスラングで、「ウォッチ(Watch)」に由来しています。観察対象は個人から企業まで幅広く、これらを「気づかれないように陰から観察する」ことに主眼を置いています。
「ニラヲチ」の使い方
「ニラヲチ」は、自分が観察している人物を紹介したり、既に話題となっている監視対象について感想を述べたりするときに使います。
感想や考えは、TwitterなどのSNSに投稿されることもあれば、インターネット掲示板の専用スレッドにおいて観察者同士で共有されることもあります。皆で集まって裏でコソコソ喋っている様子がイメージできるでしょう。
その性質上、噂話は盛り上がりやすいものですが、ときに陰口にもなりますから、「ニラヲチ」は決してよい印象とはいえませんね。
【使用例】
- この人けっこうアレな内容つぶやいてるんで、最近ニラヲチしてる。
- ニラヲチしてた人がアカウント消しちゃって、楽しみが減ったわ。
ニラヲチ物件とは
「ニラヲチ」を使うときに用いられるのが「ニラヲチ物件」という表現です。これは「ニラヲチ」対象を、不動産や賃貸の分野で使われている「物件」に例えたものです。
【使用例】
とんでもないサイト見つけたわ。これ間違いなく上質なニラヲチ物件だぞ。
「ニラヲチ」を使うときの注意
「ニラヲチ」はあくまで「ニヤニヤしながら観察」できる人を対象としていますので、対象の置かれた環境があまりにも過酷であったり、シリアスな状況であったりする場合は使いません。
また「陰から観察する」ことを指しますので、たとえば直接コンタクトを取ったり、相手に対して抗議の声を上げたりした時点で、それは「ニラヲチ」とは言わなくなります。
「ニラヲチ」の対象
ネット上の個人
最も多く「ニラヲチ」の対象とされるのが、ネット上で活動している個人です。かつては、実名またはハンドルネームを付けて掲示板などに書き込んでいる人物や、個人サイトやブログを運営している人物などが、よく観察対象にされていました。
最近ではtwitterやインスタグラムなどのSNSで痛々しい言動をしている人や、突飛な企画や行動をしているYoutuberなどが観察対象となる傾向があります。
団体
特定の団体や組織が「ニラヲチ」の対象となることがあります。たとえば「度々おかしなアップデートを実施するゲームの運営」や「変なことばかりつぶやいている企業のtwitterアカウント」などです。
リアル(現実)の人物
ネット上だけでなく、リアル(現実)で関わりのある人物を、話のネタとして「ニラヲチ」対象とすることもあります。