「いやどす」とは?意味や使い方をご紹介

「いやどす」といえば、京都弁や舞妓さんをイメージする方も多いでしょう。近年ではネット掲示板『5ちゃんねる』において、専用のAA(アスキーアート)と共に使われるネットスラングとしての一面も持つようになっています。ここでは「いやどす」の意味や使い方をご紹介します。

目次

  1. 「いやどす」の意味
  2. 「いやどす」の使い方
  3. 「いやどす」の語源・元ネタ
  4. 断りたいときに使えるネットスラング

「いやどす」の意味

いやどす」とは、相手の要望や要求を拒否したいときに使う言葉で、「いやです」と同じ意味・ニュアンスを持っています。京都の方言、いわゆる「京都弁」「京言葉」のひとつです。

ネットスラングとしての「いやどす」

「いやどす」には、ネットスラングとしての一面もあります。この場合でも、相手のお願いを断る意味は共通です。

インターネット掲示板『5ちゃんねる』では、「いやどす」を象徴する専用のAA(アスキーアート:コンピューター上の文字や記号を使って表現された絵のこと)も作られています。

「いやどす」で用いられるAAは「ショボーン」と呼ばれるキャラクターが浴衣を着て京都風な佇まいとなっています。

「いやどす」の使い方

相手のお願いを断るときは、それがどのような内容であれ、多少の罪悪感や申し訳なさが心に残るものですが、ネットスラングとしての「いやどす」を用いた拒否の返答は、一種のテンプレ(お決まりのパターン)となっています。

具体的には、誰かが「〇〇しようぜww」のように、やけにテンション高く呼びかけた際の「返し」として用いるような場合です。この場合、呼びかけた側も「いやどす」のような返答を期待していることがあります。

「いやどす」を自然な流れで用いることで、断る際の精神的な負担を軽減することができ、またこのようなテンプレを用いることで会話のテンポが良くなることでしょう。

とはいえ、拒否されることで傷つくユーザーもいますので、その場の雰囲気や相手の様子を見たうえで活用するようにしましょう。

使用例①

(A)

このキャラの詳細もっと教えて。あとオススメの装備とかも。

(B)

いやどす。面倒くさいし。

(C)

さすがにそれくらいは自分で調べような。

使用例②

(D)

今からみんなでしりとりしようぜwwww

(E)

いやどす。

「いやどす」の語源・元ネタ

「いやどす」の「どす」は京言葉における断定の丁寧語で、「です」と同じニュアンスで使います。江戸時代末期から昭和までは男女ともに使われていましたが、現在ではお年寄りや芸姑さんなど、限られた人しか利用していません。

1994年に実施された方言調査によると、「どす」を利用する人は、80代で49.2%なのに対し、10代では「聞いたこともない」と回答したのが54.0%にものぼります。

京都を想起させる言葉として映画や小説などでよく用いられる「どす」ですが、現在ではこのように一部の人にしか使われていません。

断りたいときに使えるネットスラング

いやでござんす

いやでござんす」は『5ちゃんねる』において、相手の要望を断る際に使う言葉およびAAです。「いやどす」と同じニュアンスで用いることができます。こちらのAAは、時代劇風に頭に笠を被った「ショボーン」が登場しています。

お断りします

お断りします」も『5ちゃんねる』で使われている表現で、ヒゲダンスのような軽快なステップを踏んでいるキャラクターのAAと一緒に使われています。こちらは様々な派生AAが存在しており、『5ちゃんねる』のなかで最も使われている拒否表現といえるでしょう。

なお、「いやどす」や「いやでござんす」に比べると、こちらは相手をやや小馬鹿にするようなニュアンスが含まれています。

関連するまとめ


人気の記事

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ