「プークスクス」の意味
「プークスクス」とは笑い声を表す擬音語です。具体的には、笑いを堪えきれずに吹き出してしまったときの擬音語「プー」と、忍び笑いを表す擬音語「クスクス」が組み合わさった表現であり、相手を小馬鹿にしたり嘲笑したりするときに使われます。
インターネット掲示板『2ちゃんねる(現在の5ちゃんねる)』などでよく見るネットスラングであり、漫画『ドラえもん』のAA(アスキーアート)と一緒に使われていることが多いスラングです。
「プークスクス」の使い方
「プークスクス」は日常会話で使われることはほぼ無く、もっぱらインターネット掲示板などでの利用がメインです。おもに相手を煽ったり挑発したいときに使う言葉なので、そのような意図が無い場合はむやみに使用しないほうが無難です。
また「プークスクス」を使う際には、「笑い」を意味する「w」を語尾に付ける例も多く見かけます「w」を付けることで、勢いや嘲笑のニュアンスを高めることができます。
「プークスクス」の例文・使用例
- うわ、冗談なのに本気にしちゃってるよ、プークスクスwwww
- このミスはさすがに恥ずかしいわ、プークスクス。
「プークスクス」の元ネタ
「プークスクス」の元ネタは漫画『ドラえもん』の第16巻「シンガーソングライター」のエピソードです。この話の中でジャイアンはシンガーソングライターを目指すと宣言しますが、思ったように曲が作れずに悩んでしまいます。
そんなジャイアンを助けようと、のび太はドラえもんを連れてジャイアンのもとに向かいます。背中を向けて悩んでいるジャイアンにドラえもん達が近づくと、ジャイアンは「ドラえもんかあ~」と言いながら振り返ります。
このときのジャイアンの表情があまりにもやつれてひどかったため、こらえきれずドラえもんは口を手に当てながら「プークスクス」と笑ってしまったのです。
「プークスクス」のAA(アスキーアート)の誕生
ドラえもんが「プークスクス」と笑ったシーンの表情をAA(アスキーアート)にしたものが『2ちゃんねる』で流行し、相手を嘲笑する際の定番ネタとして用いられていました。
なお、元ネタのコマではドラえもんのみが笑っておりのび太は笑っていませんが、このAAではドラえもんとのび太が一緒に笑っています。
また、インターネット掲示板『2ちゃんねる』発のキャラクター「やる夫」と「やらない夫」が「プークスクス」と笑っている派生AAも生まれ、こちらも掲示板でよく用いられていました。
「笑い」に関するネットスラング
(ワラ・(藁・(w
「(ワラ」は文末に付けるネットスラングで、「笑い」や「(笑)(カッコ笑い)」を意味します。ワラを漢字にした「(藁」や、頭文字のアルファベットを用いた「(w」といった表現もあります。
これらはインターネット掲示板『2ちゃんねる』の黎明期でよく使われていた表現で、現在では「(w」を除いて、ほとんど使われていません。現在ではカッコを取り除いて「w」単体で使うのが一般的です。
ワロス
「ワロス」とは「笑い」を表すネットスラングで、インターネット掲示板『2ちゃんねる』の「ニュース速報VIP板」などで流行した表現です。「テラワロス」「ギガワロス」のように接頭辞を付けたり、「ヤバス」などといった派生語も誕生しました。
一時はネット上のあらゆる媒体で使われるほど流行しましたが、「ニュース速報VIP板」の衰退ともに、現在ではあまり使われなくなっています。
草・大草原
「草」とは「笑い」を意味するネットスラングです。同じく笑いを意味する「w」の見た目が、まるで地面から草が生えているように見えることに由来しています。
なお『2ちゃんねる』などでは、笑いがおきることを「草生える」と表現したり、笑いを堪えきれないほど面白いという意味で「草不可避」という言葉が使われたりしています。
また、大きな笑いを表す際に「大草原」という言葉を用いることがあります。これは「草(=笑い)がたくさん生えている」ことに由来しています。