「わこつ」とは?意味や使い方をご紹介

動画や生放送を見るときに「わこつ」というコメントを見たことはありますか。「わこつ」はもともとはニコニコ動画の生放送のコメントで使われた言葉ですが、最近ではその意味や使い方が変化してきています。今回は「わこつ」の意味や使い方、由来をご紹介します。

目次

  1. 「わこつ」の意味
  2. 「わこつ」の使い方
  3. 「わこつ」の由来
  4. 「うぽつ」との違い
  5. 「わこつ」の関連語

「わこつ」の意味

「わこつ」はネット用語・ネットスラングのひとつ。ニコニコ動画の生放送やツイキャスでよく見られ、最近では生放送に限らずYouTubeなどの無料動画サイトで動画がアップロードされたあとのコメントで見られるようになりました。

「わこつ」は「枠取りお疲れさま」「枠開始お疲れさま」の略語です。これだけ聞いてもなかなか意味が予想できないですよね。「わこつ」は生放送の配信主に対する挨拶を意味しています。ほかに「わくおつ(枠乙)」という略し方もあり、さらに短く「わこ」という方もいます。

いずれにせよ、普段の会話では使われない言葉です。かなり限定された状況で使われるので、使うタイミングをしっかり理解しておく必要があります。

「わこつ」の使い方

「わこつ」の使い方としてはふたつあります。

ひとつめは挨拶ニコニコ動画やYouTubeの生放送が始まったとき、あるいは生放送を閲覧しはじめたときにリスナーは「わこつ」という言葉で挨拶をします。最近はこちらの使い方が主流になっていると言えます。

ふたつめは労い。もともとの使い方はこちらが近いといえます。主にニコニコ生放送で配信主が新しく生放送の配信を始めたときにリスナーは「わこつ」とコメントします。これは生放送の配信を始めるための作業に対する労いです。配信主によっては「わこつあり(わこつありがとう)」と労いに対するお礼を述べる方もいます。

「わこつ」の由来

「わこつ」はもともとは「枠取りお疲れさま」という労いとして使われていたと説明しました。では、この「枠」とは何を意味しているのでしょうか。簡単にいうと「枠」とはニコニコ生放送でのネット用語で「30分の生放送ができる権利」です。ここで、なぜ「わこつ」が使われるようになったのか、その由来をご紹介します。

2007年にニコニコ動画の生放送がはじまったときは、現在のように誰でも自由に生放送を配信できませんでした。生放送をするための枠には数の制限があり、枠が空いたらすぐに取得しなければ生放送を配信することもままならなかったのです。つまり早い者勝ち。生放送を配信するにも一苦労だったわけです。

そのため、リスナーは生放送が始まったら「生放送のための枠の取得お疲れさまです」と労っていたわけです。それもニコニコ生放送が普及するつれ、次第に略され「枠取りお疲れ様」→「枠取り乙」→「枠おつ」→「わこつ」と短くなっていきました。

今では生放送の枠は制限されておらず、始めたいタイミングで自由に配信できるようになりました。「わこつ」の意味も次第に変化し、労いや感謝よりも挨拶の意味が強くなってきたということです。

「うぽつ」との違い

「わこつ」と同じように使われる言葉に「うぽつ」があります。同じ動画内で「わこつ」と「うぽつ」が混在することもあり、その違いが曖昧になっている方も少なくないでしょう。ここではふたつの違いを確認しておきましょう。

「うぽつ」もネット用語のひとつで「(動画)アップロードお疲れ様」の略語です。日常会話でもアップロードは略してアップとされますが、ネット上では英語表記の「up」をそのまま日本語入力で「うp(うぷ)」と表すことがありました。同じように「お疲れ様」は2ちゃんねるを中心に「おつ(乙)」と略されていたため、これらをつなげて「うぷおつ」→「うぽつ」と変化したというわけです。

「うぽつ」はYouTubeやニコニコ動画で動画がアップロードされた際にコメントで使われます。それに対して、「わこつ」は主に生放送で使われます。使うときは生放送は「わこつ」、それ以外は「うぽつ」を使うと覚えておきましょう。

「わこつ」の関連語

「わこつ」と同様、生放送で使われる言葉に「えんちょつ」があります。「延長お疲れ様」という意味です。

ニコニコ生放送ではひとつの枠は基本的に30分。時間をオーバーして生放送を続ける申請を行わなければ、30分で自動的に落ちてしまうようになっていました。

このため30分を越えたところで「延長お疲れ様」と労っていたわけです。これが縮まって「えんちょつ」となりました。さらに縮めて「ちょつ」という方もいます。意味を知っていないと予測できない言葉ですよね。


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