「兼ね合い」とは?意味や使い方をご紹介

「兼ね合い」という言葉はビジネスでよく見聞きしますが、どのような意味かご存じですか?ややネガティブなシーンで用いられることが多いと感じる方もいるかもしれませんね。今回は「兼ね合い」の意味や使い方を、英語表現も含めてご紹介します。

目次

  1. 「兼ね合い」とは?
  2. 「兼ね合い」の語源
  3. 「兼ね合い」の使い方
  4. 「兼ね合い」の英語表現
  5. 「兼ね合い」の類語

「兼ね合い」とは?

兼ね合い(かねあい)」とはバランス、または釣り合いを指す言葉です。ビジネスの現場においては、「双方の意見をすりあわせて釣り合いを保てるように決める」という意味合いで用いられます。

「兼ね合い」の語源

「兼ね合い」は、「兼ねる」と「合う」の二つを合わせて成り立っています。まずは、それぞれの意味をみていきましょう。

「兼ねる」は多義的な言葉ですが、「兼ね合い」の語源と考えられるものは「二つ、またはそれ以上のはたらきを併せ持っている」、「遠慮する、はばかる」という意味です。また、他の動詞の後につくと「~することは難しい」ということを指します。

一方、「合う」もさまざまな意味をもちますが、「兼ね合い」においては「調和する、適合する」や「一致する」といった意味が当てはまるでしょう。

さらに、「兼ね合う」という言葉には「互いに気がねをする」という意味もあります。これらの由来から、「どの要素も拮抗していて、どれかひとつに合わせることが難しい」という幾分ネガティブな意味合いを表現しています。

「兼ね合い」の使い方

「兼ね合い」は、ビジネスシーンでは「経費との兼ね合いで~」や「作業工数との兼ね合いにより~」などと使いますね。次の例文のように、実現や実行が少し難しい場面で用いられることが多いでしょう。

例文

  • 人件費や教育費との兼ね合いで、今年の新卒採用は見送られることになった。
  • 講演の参加者数との兼ね合いで、会場を決めてください。
  • 案件を引き受けるかどうかは、報酬や納期、依頼内容の兼ね合いの上で決定します。
  • 素晴らしいプロジェクトだったが、理想と現実との兼ね合いが難しく、実現することが出来なかった。

「兼ね合い」の英語表現

「兼ね合い」の英語表現のひとつは"balance"です。上で説明したように、日本語の「兼ね合い」は、比較的ネガティブなことに対して使われる傾向にあります。しかし、英語の"balance"はどのような状況、様子に対しても使うことができます。

例文

  • The balance between ideal and reality is difficult.(夢と現実の兼ね合いが難しい。)
  • Search for a route with a balance of time and cost.(時間と費用の兼ね合いで経路を探索する。)

「兼ね合い」の類語

  • 安定・・・急激な変化がなく、落ち着いた状態であること。
  • 均衡・・・いくつかの物が釣り合っていること。
  • バランス・・・つりあい。均衡。
  • 釣り合い・・・1つの物に働く力の大きさが同じで、どちらも逆さ向きであること。
  • 平均・・・ふぞろいをなくすこと。ならすこと。


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