「兼ねる」とは?意味や使い方をご紹介

「兼ねる」という言葉をご存知ですか?日常生活の中でいくつもの役割を兼ねている、という方も多いのではないでしょうか。とはいえ、あまり頑張り過ぎると倒れ兼ねないですから、適度に手を抜いていきたいものですね。この記事では「兼ねる」について解説していきます。

目次

  1. 「兼ねる」とは
  2. 大は小を兼ねる
  3. 他の動詞の連用形に付く形としての「兼ねる」
  4. 見兼ねる

「兼ねる」とは

「兼ねる」(かねる)とは、1つの物が2つ以上の働きをする、または1人が2つ以上の役割や仕事をするなど、1つで2つ以上の働きをするという意味です。

「兼ねる」の使用例

  • このソファーはベッドも兼ねる優れものだ
  • 彼女は母親、妻、会社員の三つを兼ねていた
  • 仕事を兼ねて観光も楽しむ
  • 低コストと景観の良さを兼ねた素晴らしいプランです
  • この二つを一人で兼ねた方が手間が少なく済む

大は小を兼ねる

「兼ねる」という言葉を用いたことわざで、「大は小を兼ねる」というものがあります。「だいはしょうをかねる」と読みます。

大きいものは小さいものの代わりにもなる大きいものの方が(小さいものを含んだ)幅広い役割をこなせる、という意味です。

何かを選ぶのに大きさで迷った場面などで、大きい方を選ぶといいですよ、というアドバイスとしてもよく使われます。

他の動詞の連用形に付く形としての「兼ねる」

「兼ねる」は、他の動詞の連用形に付けて使われることもあります。この場合の意味は、~することは難しい~しようとするが出来ない、などです。

また、他の動詞の連用形に「兼ねない」という形で付けると、~しそうである~するかもしれない、という意味になります。

これらは、ひらがなで「~かねる」と表記されることもあります。

他の動詞の連用形に付く形の「兼ねる」の使用例

  • 申し訳ありませんが、それは出来兼ねます
  • 彼の言っていることはあまりにも難解で、私にはわかり兼ねる
  • 激しい雨で見通しが悪い為、これ以上は進みかねます
  • 彼女は今にも「彼と別れる」と言い出し兼ねない様子だった
  • 風が強すぎて洗濯物が飛ばされ兼ねない
  • 激しい雷雨でけが人が出かねないこといから、今日の開催は見送られた

見兼ねる

「~兼ねる」の仲間に、「見兼ねる」(みかねる)という言葉があります。平気で見ていられない見ていて安心できない傍観していられない、という意味です。「見るに見兼ねる」とも使われます。
 

  • 子どもの危なっかしい様子を見兼ねて忠告する
  • あまりの痛々しい様子に、見るに見兼ねて声をかけた
  • 粉雪の中、寒そうに凍える子犬を見兼ねて連れて帰ることにした


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