「あけすけ」とは?意味や使い方をご紹介

「あけすけ」とは遠慮のない様子です。政治家や芸能人、コメンテーターを評するときにによく使われる言葉ですね。皆さんも「あけすけ」な人に心当たりがあるでしょう。今回は「あけすけ」を紹介します。意味や使い方、類語をまとめて説明していきます。

目次

  1. 「あけすけ」とは
  2. 「あけすけ」の使い方
  3. 「あけすけ」の由来
  4. 「あけすけ」の類語

「あけすけ」とは

「あけすけ」とは言動に包み隠しがない、あけっぴろな様子です。遠慮のないストレートな様子や態度に使います。漢字で書くと、「明け透け」です。明らかで、透けて見えると覚えるとわかりやすいですね。

よく言えば、素直で率直。悪く言えば、露骨すぎで遠慮や配慮がない。どちらなの意味で使われているのかは、文脈で判断します。

「あけすけ」の使い方

話し方

「あけすけ」は話し方や話の内容に関して使われることの多い言葉です。たとえば、収入や恋人の有無、家族構成などのプライベートなことは、よほど親しく、遠慮のない仲でない限りあまり尋ねませんよね?

こういった相手との人間関係や一般常識から避けるべきことを問うのが「あけすけ」な話です。

【例文】

  • 初対面でこうもあけすけな質問をぶつけてく人を他には知らない。
  • あまりのあけすけな物言いに空いた口がふさがらない。
  • あのオープンであけすけな話し方が彼女の長所だと思う。

態度

「あけすけ」は話し方だけでなく、態度にも使われます。遠慮がなく、あからさまな行動のことです。たとえば「あけすけな笑い方」なら、失礼なくらい露骨に笑うことや、人に見せつけるような笑い方です。

【例文】

  • あけすけでオープンな家庭で育った。
  • 今どんな顔をしているのか気になったので、あけすけに覗き込んだ。
  • あまりにもあけすけな要求だったので、思わず聞き返してしまった。

「あけすけ」の由来

「あけすけ」の由来は物を明るみに出すことです。普通なら隠しているような欲望や本心を明るみに出すと考えると、納得がいきますね。

実は、かつては物と物の間から向こう側がのぞける様子にも使われていました。向こう側が明るく透けて見えるから、「あけすけ」。なんというか、そのままの意味ですね。

「あけすけ」の類語

赤裸々

「赤裸々(せきらら)」とはまるはだかということで、隠すところもなければ飾るところもないありのままという状態を表します。元々は「赤裸(せきら)」だったそうですが、強調するためにもう一つ「裸」をつけて今の形になったそうです。

「赤裸々」はいわゆる全裸のことなので、それくらい恥ずかしいというニュアンスもあります。隠しておきたいような恥ずかしいところまで晒(さら)すことが「赤裸々」です。「セキララ」というキラキラしたイメージの発音とはまるで意味が違いますね。

歯に衣着せぬ

歯に衣着せぬ(はにきぬきせぬ)」とは遠慮やためらいなく思ったことを話す様子です。「歯に衣着せぬ物言い」という形で使います。

普通の人なら言えないようなことをズケズケと話す様子が「歯に衣着せぬ」話し方です。ちなみに対義語は「奥歯に物が挟まったような」と言います。何かの事情でざっくばらんに話せない、遠慮した話し方です。

ここでの「衣」は一種の比喩です。ぼかした表現を「オブラートにつつんだ」と言いますが、それと同じと言えます。「よそいき」の服をまとっているような状態ですね。

露骨

「露骨」とは気持ちや欲望、たくらみなどを隠さずむき出しにすることです。隠そうともしない、開き直ったように堂々と表す様子です。これでもか、といわんばかりにさらけ出して見せる様子で、そこには恥ずかしさなどありません。

由来は骨をむき出しにして晒すこと。戦場で戦死し、骨を露出するくらいにむき出しにしているという中国の比喩(ひゆ)が元になっているそうです。

「恥ずかしげもなく」や「臆面もなく」と言い換えることもできます。どれも「あけすけ」以上に恥じらいのない様子を表します。


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