「着拒」とは?意味や使い方をご紹介

2000年ごろに携帯電話が一般的に普及し、そのころから携帯電話やメールに関する言葉がたくさん生まれ、一般社会に広く普及していきました。今回取り上げるのはその一つ「着拒」です。「着拒」の意味や使い方、類義語などを見ていきます。

目次

  1. 「着拒」の読み方
  2. 「着拒」の意味
  3. 「着拒」の例文
  4. 着拒するとどうなるの?
  5. 「着拒」に近い言葉
  6. まとめ

「着拒」の読み方

「着拒」は「ちゃっきょ」と読みます。パソコンによっては「ちゃっきょ」と入力して変換すれば、「着拒」と一発変換することが可能です。また、近年の辞書の中にも、「着拒」を掲載しているものもあります。

「着拒」の意味

「着拒」は「着信拒否」の略語です。着信拒否とは、主に携帯電話をはじめとする電話に搭載されている機能で、特定の端末やアドレスなどからの電話やメールを着信すること自体を拒否することです

基本的には迷惑メールや無言電話といった迷惑行為への対策として使われますが、仲違いした相手などに使われる場合もあります。

「着拒」の例文

  • そういう迷惑メールは着拒したほうがいいよ。
  • 君からの電話は着拒してたから、応答のしようがないんだ。
  • あれだけ仲良くしてたのに、着拒するなんて……。
  • 友達に金貸してくれって電話したら、着拒された。
  • 怪しい勧誘の電話来たから、着拒しといた。
  • 元カレを着拒にする。
  • こういう電話は着拒したほうが無難です。

着拒するとどうなるの?

着拒、すなわち着信拒否の仕様は、使っている端末や電話会社によって違いますが、拒否したい相手を何らかの形で指定します。

特定の番号からの着信を拒否するほか、メールの場合だと、機種によっては同じドメインからの発信や同じ種類の端末からの発信を一括で着信拒否することも可能です。

着信拒否した相手から電話やメールが届いても、何も表示されません。電話も鳴りません。そのため、無言電話や迷惑メールを何度も送ってくるような相手に効果があります。

「着拒」に近い言葉

携帯電話はスマートフォンの所持が当たり前となった現在では、「着拒」に近い言葉がほかにもあります。

ブロック

ブロックとは、SNSにおいて特定の相手とのやり取りを遮断する機能です。主に、攻撃的なリプライをしてくる相手に対して使います。

具体的な動作はSNSによってまちまちですが、双方のメッセージの表示が抑制されるほか、相手に対して起こすさまざまなアクションにも制限がかかるのが通例です。強力な機能ですが、角が立ちやすい傾向があります。

ミュート

ミュートはブロックに似た機能で、SNS上で特定のアカウントからの接触を自分の目に触れにくくすることが可能です。

こちらもSNSによって仕様はまちまちですが、メッセージなどに双方向に直接制限のかかるブロックに対し、ミュートは単にそれらが自分に表示されなくなるだけという違いがあります。

角が立たないように、そっとかかわりを減らしたいといった場合に使われることの多い機能です。

既読スルー/未読スルー

「既読」はSNS、主にLINEで使われている機能です。LINEなどでは自分のメッセージを相手が確認すると「既読」のサインが表示されます。

「既読スルー」は相手が自分のメッセージを既読したにもかかわらず何の返事もないこと、「未読スルー」は既読のサインもつかないまま長い間放置されることです。

スルーした側は、忙しくて返事ができないまま忘れてしまった、返事をするまでもないたわいもないメッセージだと思った、などの事情がありますが、スルーされた側は「嫌われてるんじゃないか」などという不安を抱くこともあるでしょう。

また、LINEではブロックされた側はブロックされたことがわからないので、気づかずメッセージを送り続けてしまうこともあるでしょう。当然読まれることはないので未読スルーという結果になります。

まとめ

着拒をはじめとした機能は、いたずら電話や迷惑メール、攻撃的なアカウントなどとのやり取りを遮断できるため、電波やネットを使ったコミュニケーションにおいてとても重要な役割を果たしています。

一方で、これらの機能は時に、現実での人間関係に溝を作ってしまいかねません。家族や友達に対して着拒をするときは、よく考える必要があります。

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