「不意に」とは?意味や使い方をご紹介

「不意に」とは、思いがけず、突然に、などの意味をもつ言葉です。世には想定外のことがつきものであるからか、「不意に」の類語も実にさまざまです。今回は、そのような類語の使い方や関連語なども含めながら、「不意に」の意味をご紹介いたします。

目次

  1. 「不意に」の意味と使い方
  2. 「不意に」の関連語
  3. 「不意に」の類語
  4. 「不意に」の英語表現は?

「不意に」の意味と使い方

「不意に」は、「予想していなかった」という状況を背景に、思いがけず、突然に、だしぬけに、意外に、という意味を表す言葉です。

自分の周囲の状態について用いる場合と、自分自身の衝動的な行為や心の状態について用いる場合があります。

【例文】

  • 晴天だった空が不意に暗くなったと思ったら、すごい勢いで雨が降り出した。
  • 真面目な話をしていたのに、彼女が不意に笑い出したので、あっけにとられた。
  • 真夜中に不意に腹が減ってくるっていうのは、参っちゃうよな。
  • 友達だとずっと思っていた彼に、実は恋をしていたと不意に気づいた。

「不意に」の関連語

不意をつく(つかれる)

「不意をつく(つかれる)」とは、相手が予想していないことを、その油断に乗じ、狙って仕掛けること。「つく」を漢字で記す場合は、「突く」「衝く」のどちらも用いられます。

【例文】

  • 料理中ににわか雨が降ってきたので、洗濯ものを取り入れてから台所に戻ると、飼い猫のミーが不意をついてまな板の魚をさらっていた。
  • 町内会のお化け屋敷だと高をくくっていたら、突然飛び出してきたゾンビに不意をつかれて転んでしまった。

不意打ちを食らう

「不意打ちを食らう」とは、相手からだしぬけに何かをしかけられることです。

【例文】

  • チャイムが鳴ったのでドアをあけると、かつて世話になった先輩で、起業への出資を熱心に頼んできた。不意打ちを食らってパニックになった僕は、つい了承してしまった。

「不意に」の類語

  • 突然に:予想しないことが、いきなり起こること。
  • だしぬけに:思いもかけず、なにかが起こること。
  • 藪から棒に:藪から突然棒を突き出す、という意味から転じ、唐突になにかを行う、という意味。
  • いきなり:前触れなく、突然なにかが起こるさま。
  • やにわに:「矢庭」とは、戦国時代において、矢が飛んでくる射程距離のこと。突然矢が飛んでくるかもしれない、という意味が転じ、ただちに・たちどころに・突然、などの意味となった。

「不意に」の英語表現は?

  • suddenly(文例:Suddenly,he went into a fury. 訳:彼は不意に、烈火のごとく怒りはじめた)
  • unexpectedly(文例:He showed up unexpectedly in front of me.訳:彼は、僕の目の前に不意に姿を現した)
  • abruptly(文例:her relationship with her childhood friend Judie ended quite abruptly.訳:彼女と幼馴染ジュディの仲は、突然終わりを告げた)


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