「毎日がエブリデイ」とは?
直訳では意味不明
「毎日がエブリデイ」と聞いて、皆さんはどんな印象を持たれますか?この言葉を初めて耳にした方はおそらく「わけがわからない」「意味不明」と感じることでしょう。
ご存知のとおり「エブリデイ」は英語の「everyday」をカタカナ表記したもので、意味は「毎日」です。つまり「毎日がエブリデイ」を直訳すると「毎日が毎日」という繰り返しの表現となります。
これだけだと、何を意味するのか分かりませんよね。じつは「毎日がエブリデイ」には、直訳するだけでは分からないプラスアルファの意味が含まれています。これから紹介していきますね。
「毎日がエブリデイ」の意味
「毎日がエブリデイ」には大きく分けて2つの意味があります。それぞれについて紹介します。
毎日がエブリデイの意味:何気ない日常
先述のとおり「毎日がエブリデイ」は直訳すると「毎日が毎日」となります。「毎日が毎日なのは当たり前」というニュアンスから、「何気ない日常」や「変哲のない日々」といった意味で使われることがあります。
毎日がエブリデイの意味:無職
「毎日がエブリデイ」は「無職」という意味で使われることがあります。とくにインターネット掲示板やSNSなどで「俺は毎日がエブリデイだから」といったように使われている場合は、ほぼ「無職」という意味で使われています。
詳しい元ネタについては後述します。
「毎日がエブリデイ」の使い方
何気ない日常という意味での使用例
「毎日がエブリデイ」を「何気ない日常」というニュアンスで使う場合は、ブログのタイトルやエッセイのような、抒情的な文章で使われることが多いです。
(A)
「毎日がエブリデイ」。何気ない日常を、淡々と生きていこう。
無職という意味での使用例
「毎日がエブリデイ」を「無職」というニュアンスで使う場合は、自虐的に用いることが多いようです。
(B)
俺は毎日がエブリデイだから、時間はたくさんあるんだよねw
「毎日がエブリデイ」の元ネタ
「毎日がエブリデイ」の元ネタは諸説あり、どれが初出なのかは明らかになっていません。ここでは代表的な元ネタを2つご紹介します。
「毎日が日曜日」の誤訳
「毎日がエブリデイ」の元ネタと言われているのが、「毎日が日曜日」や「毎日が休日」を英語に訳す際に間違えたという話です。
本来なら「毎日がホリデイ」や「毎日がウィークエンド」などとすべきところを、間違えて「エブリデイ」を使ってしまい、それがウケて拡散したという説があります。
「毎日がエブリデイ」が「無職」の意味を表す場合は、この元ネタからきていると考えられます。
「笑っていいとも!」の投稿ネタ
他に「毎日がエブリデイ」の元ネタとして挙げられているのが、TV番組「笑っていいとも!」に寄せられた、視聴者からの以下のような投稿ネタです。
こちらの投稿ネタは後に書籍に掲載されたり、90年代後半には携帯のチェーンメールとして流行したりなどして、広く知られるようになりました。
「毎日がエブリデイ」とネットの重言表現
「頭痛が痛い」のように同じ意味の言葉を重ねた表現を「重言」(じゅうげん)と言います。重言は一般に誤りとされることもありますが、とくにスラングなどでは強調表現としてわざと用いられることもあるようです。
「毎日がエブリデイ」も重言にあたり、「毎日」が殊更に強調されているぶん、なかなかインパクトの強い表現となっています。
「力こそパワー」
「毎日がエブリデイ」のように重言表現を用いたネットスラングはいくつか存在しており、中でも有名なのが「力こそパワー」です。
「力こそパワー」は、1989年に放送されていたアニメ「新ビックリマン」に登場する「ブラックゼウス」というキャラクターのセリフです。そのインパクトの強さから、ネット上では未だに広く使われています。