「半ドン」とは?意味や使い方を由来を含めてご紹介

「半ドン(はんどん)」は、「午後半休」もしくは「半日の休日」を意味する言葉です。明治時代頃から広く使用されるようになった言葉ですが、現在ではあまり使われていません。ここでは「半ドン」の意味や由来、そして使い方を解説します。

目次

  1. 「半ドン」とは
  2. 「半ドン」の由来
  3. 「半ドン」の広まり
  4. その他の由来
  5. 「半ドン」の用法
  6. 「半ドン」のこれから

「半ドン」とは

「半ドン」は、「午後半休」あるいは「半日の休日」というような意味の言葉です。どちらでもほぼ同じ意味ですが、「官公庁・企業・学校などにおいて、就業・就学が午前中までで終了すること(あるいはその日)」を指します。

「半ドン」の由来

「半ドン」の由来には諸説あるようですが、定説とされ辞書に記載されていることが多いのは、「半分のドンタク」「半ドンタク」の略語であるというものです。

「ドンタク」とは

「ドンタク」はオランダ語の“zondag”から来たカタカナ語で、「日曜日」や「休日」を意味します。この「ゾンターク」が訛って「ドンタク」になったとされ、日本では江戸時代の末期から明治時代にかけて世間一般に広まりました。

一種の流行語でもあったのか、仮名垣魯文の『安愚楽鍋』や坪内逍遥の『当世書生気質』といった、当時の風俗をしのばせる小説の中でも使用されているようです。

博多どんたく

「ドンタク」と言えば「博多どんたく」を思い出す方もいるでしょう。「博多どんたく港まつり」は、毎年5月に開催される、九州博多を代表する伝統行事(祭事)です。

その起源は治承3年(1179年)に始まった「松囃子(まつばやし)」にあるとされ、一時の中断を経て、明治12年(1879年)に再開された際に「博多どんたく」と呼ばれるようになりました。語源はやはり“zondag(休日)”から来ています。

「半ドン」の広まり

「半ドン」が広く使われるようになったのは、日本人の勤務形態や学制と関係があるようです。日本の官公庁・企業・学校では、明治から昭和にかけて、土曜日は半休(半ドン)というのが慣例になっていました。

そのため、そうした場所で勤務・勉強をする官吏・サラリーマン・学生たちにとって「半ドン」は馴染みのある言葉だったに違いありません。そして彼らの文化が一般化されるにしたがって、「半ドン」は広く使用されるようになっていったのです。

現在の言葉で言うところの、「花金」や「プレミアムフライデー」などと感覚的には通じるものがありそうです。

その他の由来

「半ドン」の語源には、他にもいくつかの説があります。

半日を告げる「ドン」

明治時代から太平洋戦争中にかけて、東京などでは正午を知らせるのに「空砲(ドン)」を使っていました。「半日」を告げる「ドン」がその日の業務の終わりの合図であったことから、「半ドン」と言うようになったという説があります。

半休の土曜日

もうひとつは、「半休の土曜日」が「半土」となり「半ドン」になったという説です。これらの説はいずれも、「土曜日は半日休日である」という前提に立っており、ドンタク(ゾンターク)という外来語があまり使われなくなった後になって広まった異説だと思われます。

「半ドン」の用法

「半ドン」は、例えば「明日は半ドンだから、早く帰る」とか「今日はたまたま半ドンだったから、午後は映画でも見に行こう」といった風に使います。

しかし、官公庁でも企業でも、週休二日制が一般化した今となっては、「半ドン」はほとんど使われることはないでしょう。『新明解国語辞典』(三省堂)では「土曜日の老人語」とされているように、「半ドン」は今となってはほとんど「死語」であると言えそうです。

「半ドン」のこれから

一方、学校の方ではどうでしょうか。

学校では、主に1990年代から週休二日制が勧められていたものの、「ゆとり教育」の弊害である学力低下解消のため、現在では土曜授業を復活するところも増えています(私立の中にはずっと週六日制だった学校もあります)。

そのため、今では学生の方が、「半ドン」を感覚的に理解できるかもしれません。何かのきっかけで、若い世代の間で使われるようになれば、再び「半ドン」が流行することも、ないとは言えないかもしれません。


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