「org」の意味
「org」とは、おもにコンピューターやIT関連で使われている用語です。色々な意味で使われていますが、代表的なのは以下の3点です。
- 非営利団体用のトップレベルドメイン
- オリジナルファイル一般に用いられる拡張子
- Lotus Organizerで作成されるファイルの拡張子
非営利組織用のドメイン
「org」は非営利組織用のジェネリックトップレベルドメイン(gTLD)として使われています。ドメインとはインターネットにおける「住所」のような存在です。ウェブサイトのURLの最後にある「~.com」や「~.net」などがドメインです。
なかでも一番右端にある「com」や「net」などは「トップレベルドメイン」と呼ばれており、トップレベルドメインのなかでも「分野ごとに」割り当てられたトップレベルドメインのことを「ジェネリックトップレベルドメイン(gTLD)または「汎用ドメイン」と呼びます。
「org」は非営利組織や非商業的な性格の団体向けに設けられたトップレベルドメインですが、現在は誰でも取得可能なドメインとなっています。
オリジナルファイル一般に用いられる拡張子
orgは「オリジナル(原本)のファイル」だということを明示したいときに一般的に付けられる拡張子です。
ドキュメントファイルの内容を修正する手順として、直接そのファイルを修正するのではなく、当該ファイルをコピーしたものに修正を加えていくやり方があります。
最初から原本のファイルに修正を加えてしまうと、万が一修正が失敗したときに元に戻せなくなる可能性があるからです。そのようなトラブルを防ぐために、原本ファイルに目印として「org」を付与します。
Lotus Organizerで作成されたファイルの拡張子
Lotus Organizer(ロータス・オーガナイザー)というスケジュール管理ツールで作成されたファイルの拡張子は「org」となります。
なおLotus(ロータス)とはコンピューター関連製品で有名なIBM社のロータス部門が開発している一連のコンピューターソフトウェアです。表計算ソフトの「ロータス1-2-3」などが有名です。
「org」の由来
ドメインの「org」は英語の「organization(オーガナイゼーション)」に由来しています。「organization」には「組織」「団体」「組合」などといった意味があります。
また、拡張子の「org」は英語の「original(オリジナル)」に由来しています。オリジナルと聞くと「独創的」というイメージが強いですが、拡張子における「org」は「原作」「原物」といった意味合いで使われています。
「org」の使い方
ドメインの「org」と拡張子の「org」では使い方が異なりますので、それぞれの使用例についてご紹介します。なおコンピューターやIT関連に馴染みの薄い方には「org」の意味が通じませんので気をつけましょう。
ドメイン「org」の使用例
(A)
ウチのサークルのホームページを作ろうと思うんだけど、ドメインは「org」でいいかな?
(B)
今ちょうど安売りされているorgドメインあるし、いいんじゃない?
拡張子「org」の使用例
(C)
orgファイルは直接上書きせずに、コピーしてから使ってくださいね。