「げー」の意味
「げー」とは、「ゲーム」の略称です。英単語としての"game"は「遊戯、娯楽、試合」といった広い意味のある言葉です。さらには「計略」や「獲物」、「職業」と日本ではあまりなじみのない意味も持っています。
しかし、ここでいう「ゲーム」は、いわゆるテレビゲームのことを指します。
「げー」の使い方
- この前買ったやつ、マジでクソゲーだった。
- 明日までに仕上げなきゃいけないとか、無理ゲーだろ
- このゲーセン、音ゲーはどこにあるんだろ?
- 彼は格ゲーの天才なんだよ
「げー」の語源
「げー」がいつから使われだしたのか、はっきりしたことはわかっていません。ですが、1985年にタレント・イラストレーターのみうらじゅん氏が雑誌で「クソゲー」という言葉を使っています。2000年代以降には、ゲームマニア以外の一般の人々も使うようになりました。
「げー」のバリエーション
格ゲー
「格ゲー」は「格闘ゲーム」の略称です。「ストリートファイター」シリーズなど、古くからの人気作があります。
音ゲー
「音ゲー」は「音楽ゲーム」の略称です。「音楽ゲーム」とは、音楽に合わせてリズムよくボタンを押すゲームで、長らくゲームセンターで遊ばれてきました。近年では家庭用ゲームとしても親しまれています。
職ゲー
「職ゲー」は「職業ゲーム」の略称です。「電車でGO」のように、職業を疑似的に体験できるゲームです。
ギャルゲー/乙女ゲー
「ギャルゲー」と「乙女ゲー」は恋愛趣味レーションゲームの呼び方です。男性を対象に、女の子のキャラクターがたくさん登場するゲームを「ギャルゲー」、女性を対象に、男の子のキャラクターがたくさん登場するゲームを「乙女ゲー」と呼びます。
洋ゲー
「洋ゲー」は「洋物ゲーム」の略で、海外の製作会社でつくられたゲームを指します。反対に国内の会社で作られたゲームを「和ゲー」と呼びます。
鬱ゲー
ゲームのシナリオ展開が重く、いわゆる「鬱展開」のゲームの総称です。「泣きゲー」と呼ばれることもあります。
クソゲー
つまらないゲーム、ダメなゲームに対する呼称です。ネット上には、年間で最もつまらなかったゲームを決める「クソゲーオブザイヤー」という賞も存在します。
神ゲー
「神ゲー」は「クソゲー」とは対照的に、非常に評価の高いゲームに対する呼び名です。また、ゲームの中でプレイヤーが神様として世界を創造するという内容のゲームにも、作品の評価とは関係なく「神ゲー」という言葉を使われます。「神様になれるゲーム」ということです。
バカゲー
言葉のニュアンスは「クソゲー」に似ていますが、こちらは「バカ」を「面白い」「笑える」と褒める意味で使っています。「おバカなゲーム」と、「バカ」を軽く使っていると解釈するとよいでしょう。
死にゲー
「死にゲー」は難易度が極端に高く、ゲーム内で何度も失敗(死ぬ)してしまうゲームです。最初から何度も死ぬことを前提としていて、何度も死にながらも攻略法を見つけていくことを意図して製作されたものが多いです。
覚えゲー
「覚えゲー」は敵キャラやトラップの配置を覚えないと攻略が難しいゲームです。覚えるためには何度もトライし、何度も失敗することが多いため、「覚えゲー」は得てして「死にゲー」であることが多いです。
無理ゲー
「無理ゲー」は難易度が高すぎてクリアするのが一見して無理だと思われるゲームを指します。ゲームだけでなく、実生活でも達成が困難な状況に対して「無理ゲー」を使うことがあります。
「げー」ではなく「げ」と表現する場合も
ここまで「ゲーム」を「げー」と表記する場合を見てきました。しかし、中には「げー」ではなく「げ」と表現するものもあります。
- ソシャゲ:「ソーシャルゲーム」の略
- ボドゲ:「ボードゲーム」の略
- エロゲ:「エロゲーム」の略
まとめ
今回紹介した以外にも、まだまだ「○○ゲー」と呼ばれる言葉はたくさんあります。その中から「無理ゲー」のように、実生活でも使われる言葉が生まれてくるかもしれません。