「臥薪嘗胆」とは?意味や使い方をご紹介

皆さんは「臥薪嘗胆」という言葉をご存知でしょうか。日常ではあまり使われることがないため意味を知らない、または使い方がわからないという方もいるのではないでしょうか。今回は、「臥薪嘗胆」の意味と使い方についてまとめてみました。

目次

  1. 臥薪嘗胆とは
  2. 臥薪嘗胆の由来
  3. 臥薪嘗胆の意味
  4. 臥薪嘗胆の使い方・例文
  5. 日本における臥薪嘗胆

臥薪嘗胆とは

「臥薪嘗胆」の読み方は「がしんしょうたん」です。日常では使われない漢字も含まれているので、最初は読めない方も多いのではないでしょうか。

「臥」は横に寝るという意味があります。「薪」はまき、たきぎの意味です。「嘗」は舐める、「胆」は肝臓のことを指します。要約すると「薪の上で横になって苦い肝臓を舐める」ということになります。しかし、これでは何を意味しているのかさっぱり分かりませんね。

臥薪嘗胆の由来

「臥薪嘗胆」の由来は、中国の春秋戦国時代まで遡ります。

主な登場人物は次の2名です。また「呉」および「越」という国が出てきます。

・呉の国王・闔閭(こうりょ)
・闔閭の息子・夫差(ふさ)

ある日、呉は長年の屈辱を晴らすために、越へ進軍しますが、返り討ちに遭ってしまい、国王である闔閭は重症を負ってしまいます。その後、闔閭は、息子である、夫差を後継者に任命し「敵を討ってくれ」という言葉を残して世を去ります。

その意思を継いだ夫差が「薪の上で横になり、苦い肝臓を舐める」ことを習慣にしたとされます。「薪」の上で寝るのは苦痛が伴い、また「肝」は大変苦いことで知られていますが、夫差は、常に自らを苦しめることで、戦いに破れた屈辱を忘れないようにしたのです。これが「臥薪嘗胆」の由来となります。

臥薪嘗胆の意味

「臥薪嘗胆」は、夫差が父の敵を討るべく、越に破れた屈辱を忘れないためにした行動が由来となっています。そこから転じて「屈辱・仇をはらそうと長い間苦労・苦心を重ねること」が「臥薪嘗胆」の本来の意味となります。

また、「将来の成功を期して長い間苦労を重ねること」という意味もあり、現代ではこちらの意味で使われることが多くなっています。「敵を討つ」というのは物騒ですし、時代の流れとともに意味が変わったのかもしれません。「苦労はやがて実を結ぶ」ということから「臥薪嘗胆」を座右の銘にされる方も多いようです。

臥薪嘗胆の使い方・例文

日常会話などではあまり使われない言葉ですが、一般的に「臥薪嘗胆」は「長い間苦労を重ねた末に成功した」、又はその進行形で使います。使う際には「長期間努力・苦労した」というのがポイントです。「短い間努力した」という時に使うのは誤りです。それでは、例文をご紹介します。

1.私は臥薪嘗胆の末、病に打ち勝った
2.臥薪嘗胆の思いで勉強に励んでいる
3.今は臥薪嘗胆だ、と自分に言い聞かせている
4.臥薪嘗胆すること10年、ようやく実を結んだ

日本における臥薪嘗胆

最後に、日本にまつわる「臥薪嘗胆」をご紹介します。戦時中のある時期、日本は「臥薪嘗胆」を国のスローガンとしていました。

発端は、日清戦争後の下関条約からです。そこで、日本は中国にある遼東半島を割譲しますが、直後にロシア・ドイツ・フランスが日本に対して、「遼東半島を清に返還せよ」と勧告。日本は受諾します。

露・独・仏の理由は「日本が遼東半島を持つことは、東アジアの平和を乱す」というものでした。日本は、やがて、ロシアとは日露戦争で戦うことになりますが、遼東半島の返還は屈辱と捉えて、国民の敵対心を煽るために「ロシアの報復を忘れないために耐え忍ぶ」という「臥薪嘗胆」のスローガンが掲げられました。

以上、「臥薪嘗胆」のご紹介となります。


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