「蓮」とは?意味や使い方を名前をつけるときのポイントを含めてご紹介

近年名前に使われる漢字として人気がある「蓮」。有名人や芸能人にも多く見かけます。そんな「蓮」がどんな意味を持っているのか、名前を付ける時のポイントを含めてご紹介します。漢字の由来や植物の「蓮」についても紹介していきます。

目次

  1. 「蓮」の読み方
  2. 「蓮」の意味
  3. 「蓮」の成り立ち
  4. 「蓮」の人名漢字での意味
  5. 「蓮」のつく名前

「蓮」の読み方

「蓮」は「レン」または「はす」と読みます。

「蓮」の意味

蓮はインド原産の多年生水草です。スイレンと同じく池や沼などの水面に浮かぶ植物です。夏頃に白や赤、ピンクの花を咲かせます。秋には花も葉も枯れてしまいますが、地下茎がレンコンとして収穫できます。

また、レンコンとは別に、実も食べられます。漢方では実はもちろん、花や葉っぱ、つぼみや種などいろいろな部位が薬として使われ、止血作用や強壮作用があるとされています。名前も、蓮芯、荷葉、花梗など細かく分かれています。

「蓮っ葉(はすっぱ)」という言葉も蓮に由来します。蓮の葉はお盆にお供え物として用いられますが、その時以外ではあまり使われません。そのため、蓮の葉は短期にしか役に立たないものの代表例となり、それが転じて軽薄で品位にかける女性を指す言葉となりました。

「蓮」の成り立ち

「蓮」という字は草冠に連続の「連」と書きます。草冠はもちろん植物を表しています。「連」の意味は、連なることです。

植物の蓮はいくつも並んだ実をつけるので、連なった実をつける植物という意味で「蓮」となりました。

また、「はす」という読み方も外見に由来します。蓮の実、あるいは花ビラの付け根に当たる花托(かたく)という部分がハチの巣のように見えたので、「はちのす」から「はちす」や「はす」という呼び名になったそうです。

なお、「はちす」は別名や古語として蓮を指す呼び名でもありますが、ややこしいことに「槿(むくげ)」の別名でもあります。

「蓮」の人名漢字での意味

困難に負けない強さ

植物の蓮は水上にきれいな花を咲かせますが、その根っこは泥の中にあります。泥の中で育っても、きれいな花を咲かせる植物です。

泥を困難や苦難ととらえると、困難や苦難に負けない強さを持っているといえます。人の名前に使う場合にも、つらいことや苦しいことに負けない強い人になってほしいという気持ちから名づけられます。

努力による成長

蓮が花を咲かせる姿はまた、泥の中で努力して成長している姿でもあります。そのため、困難に負けない強さだけでなく、困難や逆境の中でも強く、大きく成長していってほしいという気持ちがこもっていることもあります。

穢れのない清らかな心

蓮の花の花言葉に「神聖」「清らかな心」というものがあります。泥の中から花を咲かせる姿が仏教的価値観とあっているため、仏教で神聖視されたことに由来します。

もし花言葉を考慮して名付けたのなら、心が穢れることなく、いつまでも清らかなままでいてほしいという意味になります。

「蓮」のつく名前

「蓮」は男女ともに多い名前です。自然派のネーミングが多い近年では、名前ランキングでも上位に入選する人気の漢字です。男性の名前で花の名前が使われることも他ではあまりありません。

有名人では八神蓮さんや藤林蓮さん、石山蓮華さんに本居蓮さんなどが挙げられます。男性は蓮一文字が多いようですが、女性は前後に一文字入ることの方が多いかもしれません。

ポイント

「蓮」は植物の名前でもあるので、どうしても植物のイメージに引きずられがちです。他の漢字と組み合わせる場合には、漢字同士のイメージが喧嘩しないようにした方が調和が取れるでしょう。

また、とにかく人気の名前なので、他の人と被りやすいとも言えます。目立たないという点ではキラキラネームと真逆です。

苗字によっては同姓同名の人がいることもあるかもしれません。特に、有名人や著名人と同じ苗字の場合は注意した方が良いかもしれません。からかわれたり、いじられたりする可能性もあります。


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