「負け犬」とは?意味や使い方をご紹介

「負け犬」は勝負や試合に負けた惨めな人の様子の例えとして使われます。よく面と向かっては言えないのに、陰で悪口言ったりすることを「負け犬の遠吠え」なんて言いますよね。今回は「負け犬」について詳しい意味と使い方をご紹介します。

目次

  1. 「負け犬」とは?
  2. 「負け犬」の使い方
  3. 「負け犬」の関連語
  4. 未婚女性=負け犬?

「負け犬」とは?

「負け犬」は勝負や試合に負けてすごすごと引き下がる人の惨めな様子の例えとして使われます。「負け犬」の語源はその言葉の通り、喧嘩に負けて逃げる犬の様子から来ています。

犬は元々群れを作って集団で行動し生活する動物です。そのために主従関係がはっきりしていて、自分よりも強いと認めた相手に対して絶対に逆らったりしません。そう言った犬の行動を人間関係に置き換えて、強い相手に服従してしまう人の事を「負け犬」と呼ぶようになりました。

「負け犬」の使い方

「負け犬」と言われた時、みなさんはどう思われますか?言われて嬉しい言葉ではないですよね。中には怒り出す人もいるかと思います。

「負け犬」は基本的に相手を侮辱したり蔑む時などに使われます。決して褒め言葉にはなりません。そのために使い方も気をつけなければなりません。トラブルの原因になりかねませんからね。

「負け犬」の文例

「負け犬」という表現を用いる事で否定的な意見を述べる事ができます。

例をあげると

  • 「競争の激しい広告業界では彼は負け犬だ」
  • 「簡単に試合を諦めてしまうなんて負け犬のする事じゃないか」
と言った風にその人の行動に対して批判する時に使われます。

「負け犬」の関連語

「負け犬」にはいくつか関連する言葉が存在しています。そんな「負け犬」の関連語について由来や意味、使い方を紹介します。

①「負け犬の遠吠え」

「負け犬」の慣用句で「負け犬の遠吠え」という言葉があります。臆病で弱い人が、直接本人に面と向かっては言わないのに隠れて悪口を言ったり、陰で威勢を張って強がったり、威張ったりする事を言います。

強い者には決して逆らえない「負け犬」は相手から遠く離れたところで尻込みしながら吠える事から「負け犬の遠吠え」と言うようになりました。

使い方の例を挙げると

「彼は何を言っても負け犬の遠吠えだね」

という風に陰でこそこそ悪口を言っている人などに対して批判する時に使われます。

②犬の遠吠え

似たようなので「犬の遠吠え」と言う言葉もあります。単純に犬が遠くで吠えている事を指す場合もありますが、臆病者が陰で悪口を言ったりする事を言います。

「負け犬の遠吠え」の類義語として使われていますが、全く同じ言葉という訳ではありません。決定的な違いは実際にその人が「負けた」人かどうかという事です。

「犬の遠吠え」を効果が弱いという意味で使おうとすると誤用になるので注意が必要です。「犬の遠吠えでも良いから、もう一度挑戦しよう」と言った使われ方は間違いです。

③「負け犬根性」

勝負に負けて簡単に引き下がってしまうような態度を「負け犬根性」と言います。性根が負け犬になっているという意味ですね。

現在では実際に勝負をした結果というよりも、勝負をする前から既に自分は負けるだろうという卑屈な精神状態のことを指して言います。

④「負け犬人生」

「負け犬人生」とは成功していない人の一生という意味です。人生には勝ち組、負け組と言った分け方が存在しますよね。成功している人と比較して自分の人生が劣っていると感じた時に「負け犬人生」という表現が使われます。

未婚女性=負け犬?

現代における「負け犬」の使われ方として、それなりの歳になっても結婚していない独身女性を指す場合があります。

2003年に出版された『負け犬の遠吠え』で酒井順子さんは、30代以上で未婚、子ナシの女性を「負け犬」と位置付けた事が話題となりました。女性の社会進出が活発になっていく近年で、仕事ではそこそこの地位を得ているが結婚ができないという女性が増加しました。そう言った恋愛よりも仕事な女性達が自称的に「負け犬」というようになり、現在でもメディア等でこの表現が使われています。


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