「ほかる(方言)」の意味・使い方
「ほかる」は愛知県、岐阜県周辺の方言で、「捨てる、放る」という意味です。似たような言い方で関西の方言の「ほかす」があります。
- このゴミどこにほかるの?(このゴミはどこに捨てるの?)
- あいつのことはほかっとけ。(あいつのことは放っておけ。)
また、岡山県の方言では「火照る」の意味で「ほかる」と言うこともあります。これはどちらかというとこの後で紹介する「ネット由来の言葉」としての「ほかる」に近い意味合いになるかもしれません。
- 今日は真夏日で体がほかるわ。(今日は真夏日だから体が火照るよ。)
「ほかる(ネット由来)」の意味・使い方
方言とは別の、インターネット、SNSでのやりとりで使う「ほかる」とは、「風呂に入る」という意味です。お湯につかって「体がほかほかする」ということから生まれた言葉です。
派生語として、SNS等で誰かと会話している最中に「風呂に入るので一時離脱する」を意味する「ほかってくる」があります。
- そろそろほかります。(そろそろお風呂に入ってきます。)
- ほかってくるのでまた後ほど。(お風呂に入ってくるのでまた後で。)
「ほかほか」とは
ネットスラング「ほかる」の語源である「ほかほか」には、以下のような意味があります。
- 勢いの激しいさま
- 無分別なさま、軽率なさま
- あたたかみを感じるさま
このうち、1と2の意味は現在ではほとんど使われていません。1は「ほかほかとものを言う」などと使いますが、3の意味の印象が強いので、あまり激しさを感じないかもしれませんね。2は「うかうか」と同じような用法です。