「画像も貼らずに」の意味
「画像も貼らずに」とは、「画像も貼らずにスレ立てとな!?」の略で、おもにインターネット掲示板で使われるネットスラングです。
画像を貼るべきスレッドなのにもかかわらず、まったく画像が貼られていないときに、「麻呂」と呼ばれているAA(アスキーアート)とともに使われることが多いです。
「画像も貼らずに」の使用意図
「画像も貼らずに」の文言とAAを掲示板に書き込むことで、以下の2点をアピールすることができます。
- 他のユーザーに対して、画像を貼り付けて欲しいという思い
- 貼られるべき画像が貼られていない状況に対する苦言
なお「麻呂」はドラマ『水戸黄門』に登場した、悪役の公家をモデルとしたキャラクターです。独特の喋り方とコミカルな表情がネット上で人気となり、「画像も貼らずに」のAAとして定着しました。
「麻呂」が画像を要求するAAは「2ちゃんねる」でも評判となり、「画像も貼らずに」だけでなく「ZIPファイルを要求する」キャラクターとしても定着していきました。
「画像も貼らずに」の使い方
たとえば、スレッドタイトルが『昨日買ったアクセ、ハンドメイドらしいけどクオリティ高すぎ』となっているのに、肝心のアクセサリーの画像が掲載されていなかったら、コメントのしようがありませんよね。そんなときに、「画像も貼らずに」が使えます。
また先述のとおり、「画像も貼らずに」はよく「麻呂」のAAとともに使用されます。後述しますが、「麻呂」のAAにはさまざまなバリエーションが存在しますので、状況に合ったものを選択しましょう。
(A)
(AAを一緒に貼り付けて)
画像も貼らずにスレ立てとな!?
また、画像をまとめてZIPファイルで欲しいときに、麻呂のAAに「ZIPでくれ」という文言を添えてアピールすることがあります。
(B)
(AAを一緒に貼り付けて)
ZIPでクレ!
最近ではインターネット掲示板だけでなく、twitterなどのSNSでも「画像も貼らずに」が使われることがあります。
(C)
(twitterにて)
画像も貼らずにツイートとな!?
(D)
(twitterにて)
画像も貼らずにリプライとな!?
「画像も貼らずに」のAA(アスキーアート)
「画像も貼らずに」のAAのバリエーションのなかでも、とくに有名なものをいくつか紹介していきます。
いずれの「麻呂」もリアルかつ表情豊かに作られており、テキストと組み合わせることでさらにインパクトが強まります。
平成の終わりに残していきたいモノのひとつ。麻呂。
— Brando (@blau_1589) January 5, 2019
画像も貼らずにスレ立てとな?をはじめとしたaaは、僕にとってあまりに印象的だった。ギコ、モナー、八頭身、ペルリ、おもしろFLASH、DoRaeMooooooooooooN!!!!、ラフメイカー(FF)、小小作品(棒人間アクションアニメ)…。懐かしいねぇ#平成ネット史 pic.twitter.com/C9a1R7ZvhZ
これとGJと麻呂がスレ見つけましたのAAが個人的には強い pic.twitter.com/V9lHb2ovV9
— SISTER (@sister_atktT) September 17, 2017
わたしはふたば民じゃなかったのですがモバゲータウンやらGREEの某掲示板もどきでよくzip麻呂AAは見ましたね… そういやふたばにはまだ行った事ないですね!
— 涼子さんがゆく?!【無料まとめられ機】 (@chiyuri0520) September 29, 2016
でも虹裏とかは分かります分かります(白目)
今は虹裏画像クレメンス
って通じるのですかね… pic.twitter.com/pPt5PBySR6
「画像も貼らずに」の元ネタ「麻呂」とは?
一条三位は水戸黄門の登場人物だと思います。かの有名な画像も貼らずにスレ立てとな?の人です。ちなみに役者の菅貫太郎さんは故人です。秋田県出身です pic.twitter.com/iAzgINlplL
— コスケェ!!!! (@handful_of_help) February 18, 2014
「画像も貼らずに」とセットで使われる「麻呂」は、ドラマ『水戸黄門』に登場した公家の「一条三位(いちじょうさんみ)」です。公家という高貴な立場でありながら悪事を働き、最後には黄門様からの叱責を受けます。
一度は黄門様に反論するものの、自分より格上の公家である左大臣に厳しく断罪され、おとなしく罪を認める運びとなりました。
黄門様への反論から左大臣による断罪までの一連の言動が、いかにも小悪党っぽく、かつコミカルな演技だったため、典型的な小物としてネット上で人気となりました。
「画像も貼らずに」が広まった背景
「画像も貼らずに」という言葉には、「画像が欲しい」という欲求と同時に、「ギブ・アンド・テイク」の精神を忘れないで欲しいという思いも込められています。
「画像をください」と要求するものの、自分からは何も提供しない、いわゆる「クレクレ厨」と呼ばれる人がネット上には存在します。
「画像も貼らずに」という言葉が広まった背景のひとつに、このような「クレクレ厨」を叱責したり、たしなめたりするための、インパクトのある表現が必要だったという点が挙げられます。
実際のところ「画像も貼らずに」が流行したおかげで、画像などを一方的に物乞いする行為は好ましくないという風潮や共通認識が生まれています。