「dd」とは
「dd」は、「誰(dare)でも 大(dai)好き」の頭文字をとって省略した語です。この「誰でも」が指すのは、同じグループに属する複数人のアイドルです。
「ラーメンはdd(誰でも大好き)な食べ物です」などと使うものではないので、注意しましょう。
「dd」の意味
「dd」は、広義には「特定の人物ではなく、アイドル全般を応援している人のこと」、狭義には「グループ内に所属する複数名のアイドルを推している状態であること」を意味して使用されます。
「推している」とは、簡単に言うと応援しているということです。そもそもこの「dd」という言葉は、アイドルファンの用語なのです。本記事では使用頻度の高い、狭義の意味での「dd」に絞って解説します。
アイドルファン用語「dd」
アイドルファンには、基本的に一人のアイドルだけを深く応援していく(推していく)という概念があります。
しかし、「一人だけを深く応援するのではなく、何人かを一緒に応援していきたい」という考えを持っているアイドルファンも、当然存在しています。そういった人を「誰でも大好き」、「dd」と表現するようになりました。
聞き慣れない方は、「dd」がここ数年ほどで誕生した言葉だと思われるかもしれません。しかし実は1990年代から使われており、俗語としてはそれほど新しい部類ではありません。
「dd」の使い方
「dd」という言葉は、次のように使います。
- A君はアイドルグループBのddだからほかのグループには興味がないみたい。
- CさんはアイドルグループEとFのddだって。単推しにすればいいのに。
「dd」は「誰でも」いいわけではない
「誰でも大好き」の省略語である「dd」ですが、厳密に言えば誰でもいいわけではありません。
「dd」は先述のとおり、「グループ内の複数人」を応援している人を指す語です。つまり「グループ外」のメンバーについては、関知していないのです。これが「誰でも」と言いながらも誰でもいいわけではない理由です。
たとえば、アイドルグループAに所属するメンバー複数名を応援している人は「dd」です。しかし、アイドルグループAに所属するメンバーのひとりと、アイドルグループBに所属するメンバーのひとりを応援している人は、「dd」ではありません。
要するに、応援しているアイドルが複数名いたとしても、その複数名が同じアイドルグループに所属していない場合は「dd」と呼称されないわけです。
「dd」と「単推し」の違い
複数のアイドルを応援する「dd」に対し、一人だけを深く応援していくアイドルファンのことは「単推し」と呼びます。
たとえば、4名のアイドルが所属するアイドルグループがあるとします。このうち、2~4名のアイドルを応援するのが「dd」、1名だけを応援するのが「単推し」です。
勘違いされやすいのが、「単推し」の人の熱量の方が、「dd」の人の熱量より高いと感じられてしまうことです。実際には、応援の熱量は「単推し」か「dd」かに関わらず、個人によって違います。
しかし、「単推し」の方が熱量が高いという認識は少なからず存在し、「dd」という言葉は「誰か一人を選ぶことができない浮気者」のような皮肉を込めて使われることがほとんどです。