「コレジャナイ感」の意味
「コレジャナイ感」は予想していたものと実物が違ったときに使う言葉です。実物を目にして「予想していたのはこれじゃない!」「期待していたのはこれじゃない!」「欲しかったのはこれじゃない!」「私の知っているのはこれじゃない!」ということを表す言葉です。
一般的に、イメージよりも実物がひどかった時に使う言葉です。逆に、実物の方がイメージよりも良かった時には使いません。ですので、「コレジャナイ感」には「イメージと違う」だけでなく「残念」というニュアンスもあります。
「コレジャナイ感」の使い方
一口に「イメージと違う」と言っても、様々なシチュエーションがあります。
偽物に対して使う時
有名なキャラクターやマスコットの偽物に対して、「コレジャナイ感」を使うことがあります。
オリジナルのキャラクターに比べて、明らかに頭身がおかしいとか、明らかに配色がおかしいとか、一見して偽物とわかるときに「コレジャナイ感」を使います。
この場合もオリジナルと比べて残念というニュアンスが強いです。
自分でキャラクターのイラストを描いて失敗したときにも、「コレジャナイ感」を当てはめることが多いです。
マンガの実写版に対して使う時
最近ではマンガの実写版映画がつくられた時など、キャラクターや設定が原作とかけ離れて、ファンからブーイングを浴びることが多いです。この時にも「コレジャナイ感」を使います。
自分の中のイメージとのギャップに使う
キャラクターや漫画の実写版には、明確な「オリジナル」が存在し、そこからかけ離れたものに対して「コレジャナイ感」を使いました。
一方、自分の頭の中にある何となくのイメージとかけ離れている時にも「コレジャナイ感」を使います。
たとえば、美人やイケメンだと聞いていた人が、実際に会ってみると自分のイメージの中の「美人・イケメン」とかけ離れていた時などに、「コレジャナイ感」を使います。
写真と実物が違う時に使う
CMで使われている映像や広告に載っている写真、パッケージに乗っている写真と、商品の実物が違う時に、すなわち粗悪品に対しても「コレジャナイ感」を使います。
品質に問題があるだけでなく、「パンを買ったはずなのに開けたらお豆腐が入ってた!」「チョコレートのパッケージだったのに開けてみたらお餅が入ってた」のように、写真と全く違うものが入っていた場合にも「コレジャナイ感」を使うことがあります。
組み合わせが違う時
これまで見てきたのは「オリジナルと違う」「イメージと違う」「写真と違う」というパターンでしたが、このほかにも「組み合わせが違う」という時に「コレジャナイ感」を使うことがあります。
カップラーメンを買ったらお箸じゃなくてスプーンを渡された、と言った場合のように、定番の組み合わせと違うことを表現するときにも「コレジャナイ感」を使います。
「コレジャナイ感」の例文
- このアニメの2期、1期と全然違う……。コレジャナイ感が……。
- あのゆるキャラのグッズですって言ってたんだけど、これ、偽物だろ。コレジャナイ感が強い。
- 実写化って聞いた時からいやな予感してたけど……コレジャナイ感半端ない
- 自分でイラスト描いておいてなんだけど、オリジナルと比べるとコレジャナイ感が強いな
- 商品届いたんだけど、サイトの写真と見比べてみると、コレジャナイ感がすさまじい
このように、「コレジャナイ感」は「半端ない」「強い」といった言葉とともに使うことが多いです。逆に、「コレジャナイ感が弱い」といった使い方はしません。「コレジャナイ感」という言葉にはただ「実物と違う」という意味だけでなく、「違和感が強い」というニュアンスがあるため、「弱い」「薄い」といった言葉をとは釣り合わないのです。
「コレジャナイ感」を英語で言うと
「コレジャナイ感」と同じ意味の英単語はありません。
英語で「コレジャナイ感」を表すときには、"It's not what I'm looking for"などを使います。「探してたのと違う」という意味になります。
「コレジャナイ感」にはこんな使い方も
ここまで見てきた「コレジャナイ感」の使い方は、実体のあるモノに対して「イメージと違う」「オリジナルと違う」という意味で使われてきました。
それとは別に、「仕事」のように実体のないものに対しても「コレジャナイ感」を使うことがあります。
その仕事に就く前に抱いていたイメージ・理想と実態の間に大きなギャップを感じたとき、「コレジャナイ感」で表現することがあります。
まとめ
「コレジャナイ感」を使う時は基本的にネタ画像などで人を笑わそうとすることが多いです。
ですが、「今の仕事、コレジャナイ感が強い」などと表わす場合は、切実な場合が多いので、仕事に対してはあまり使いたくない言葉です。
ところでこの記事、どうでしたか? 読む前のイメージと比べて「コレジャナイ感半端ないwww」なんて言わないように。