「リム」とは?
「リム」には、以下のように複数の意味があります。
- ふち、へり【rim】
- 四肢、突出部【limb】
- Twitter用語で「解除する」【remove】
ここでは、これらの意味について順に解説していきます。
「ふち、へり」を意味する「リム」
「リム」【rim】は、丸いものの「ふち」や「へり」、もしくは「円形部品」のことを意味する英単語です。動詞として用いる場合は、「ふちどる」「~にへりをつける」という意味になります。
身近なものの中では、眼鏡や帽子のへり、ワイングラスのふち(飲み口)が「リム」です。また、自動車部品において、普段はゴム製タイヤによって覆われている円形の金属部品(ホイール)の外周部分のことを「リム」と呼びます。
いずれも「もの」そのものではなく、「ものを円形・環状にふちどる形状・構造」がリムであるとイメージしましょう。他にも、火山の噴火口周辺の地形や、弾丸の薬きょう底部などが「リム」と呼ばれます。
映画『パシフィック・リム』の「リム」とは?
『パシフィック・リム』は、2013年公開の怪獣映画です。太平洋の底から突如現れた怪獣に、人類が超巨大人型ロボット「イェーガー」で立ち向かうというストーリーとなっており、日本をはじめ世界中で大ヒットを記録した作品です。
「パシフィック・リム」(Pacific Rim)とは、「環太平洋地域」のことです。世界地図を俯瞰すると、日本、中国、アメリカなどの諸地域がおおまかな環状(=rim)となって太平洋(=pacific ocean)を取り囲んでいることがわかるかと思います。
太平洋から出現する怪物に対し、環太平洋地域の国々が一丸となって戦う内容が、「パシフィック・リム」というタイトルの由来となっています。
例文
- She always wears that red-rimmed glasses.(彼女はいつもあの赤いふちのある眼鏡をかけている)
- a rim of a coin(コインのふち)
「四肢、突出部」を意味する「リム」
【limb】と綴る場合の「リム」は、(腕や脚などの)四肢、翼、(魚の)ひれなど、人間や動物において、頭部・胴体と区別される「突出した部分」を意味します。特に、ロボットの手足など、部品や構造として見た場合の四肢というニュアンスとなっています。
生物以外であっても、(木の)大枝、十字架の手、(海の)入り江、弓の握りから上下に伸びる部分など、「構造物の突出した部分」が「リム」にあたります。総じて、「本体から飛び出した部分」というニュアンスであり、派生的に子分、手先、いたずら小僧などの意味もあります。
また、第二義として、「limb」には、天文学用語で太陽や月などの天体のふちやその周縁部、植物用語で花びら、がくなどの意味もあります。
例文
- stretch one's tired limbs(疲れた手足を伸ばす)
- an artificial limb(義手、義足)
- a limb of the devil(悪魔の手先)
Twitter用語の「リム」
Twitterで使用される「リム」は、「リムーブ」(remove)を略したものであり、「フォロー解除」(フォロワーをやめること)を意味しています。「remove」自体の意味は、「除去する、取り除く」などです。
「リム」単体で使われることは少なく、「リムーブ」「リムる」「リムった」「リムられる」などの形で使われるのが通常です。(Twitterに限らず、mixiなど他SNSでも使用されることがあります)
「リムーブ」は、相手に通知なく自分の都合でフォロワーをやめる行為であるため、「リムーブだと寂しいので、お別れはブロックで」という表現をよく見かけます。「ブロック」は、相手に通知が行く上、相互にフォローが解除されるという違いがあります。
使用例
- 勝手にリムる人はフォローしないでください。
- あのアカウント、全然ツイートしないからリムった。