「プライオリティ」とは?意味や使い方をご紹介

ビジネスの世界では、さまざまなカタカナ語が用いられるようになってきています。よく耳にするものの一つが、「プライオリティ」という言葉です。かなり汎用性の高い言葉と言えるでしょう。今回は、「プライオリティ」の意味や使い方について解説します。

目次

  1. プライオリティとは
  2. ビジネスシーンでの使い方①優先順位の場合
  3. ビジネスシーンでの使い方②優先権の場合
  4. 日常生活での使い方①電車・バス
  5. 日常生活での使い方②空港
  6. 日常生活での使い方③アミューズメント施設

プライオリティとは

「プライオリティ(priority)」は英語で「優先順位」「優先権」という意味です。日本語でもほとんど同じ意味で使われています。ビジネスシーンで見聞きすることが多いですが、実は日常生活の中でも使われているのです。

ビジネスシーンでの使い方①優先順位の場合

ビジネスシーンでは、プライオリティは優先順位の意味でも優先権の意味でも使われます。優先順位の場合は、業務に取りかかる優先順位に使われることが多いです。「強い」「弱い」で表現する人もいますが、順位なので正確には「高い」「低い」で表します。

(例1)「A案件はプライオリティが高い」
(例2)「B案件はプライオリティ高めでお願いします」

また、最も優先すべきだというのを表す言葉として「トッププライオリティ(top priority)」または「ファーストプライオリティ(first priority)」というものがあります。

(例3)「案件A、B、Cのうち、Cをトッププライオリティとする」

プライオリティの決め方

では、プライオリティの高低はどのようにして決めれば良いのでしょうか。有名な方法の一つが、「タイムマネジメントのマトリックス」です。マトリックスとは表のことで、2×2の表を数学の関数のグラフのように使います。

x軸、y軸にはそれぞれ「緊急度」「重要度」が当てはまり、高いか低いかで区別します。すると、以下のような4つのタイプに分類できるのです。
 

  1. 緊急かつ重要な業務
  2. 緊急ではないが重要な業務
  3. 緊急ではあるが重要ではない業務
  4. 緊急でも重要でもない業務

1は自然災害や事故などの突発的なものである場合と、2を先送りにしたことで納期や提出期限が迫ってきたという場合もあります。緊急度が低くても、重要性が高い場合は少しずつでも準備を進めておくのが望ましいでしょう。

このように、タイムマネジメントのマトリックスという観点から見れば、プライオリティの決定には緊急度だけでなく重要度も大きく関わってきます

ビジネスシーンでの使い方②優先権の場合

ビジネスシーンでは、優先権の意味でも使われることがあります。入札や交渉の場面で特定の企業を優先的に扱う際に使うのです。この場合は、「プライオリティがある」「プライオリティを置く」といった使い方をします。

(例1)「今回の入札では、A社にプライオリティがある」
(例2)「今回の交渉では、B社にプライオリティを置く」

日常生活での使い方①電車・バス

「優先」と聞いて電車やバスの「優先座席」を思い浮かべる人も多いことでしょう。イメージのとおり、優先座席を英訳すると「priority seat(プライオリティシート)」です。高齢者や障がい者、妊娠中の女性などの体が不自由な人に「優先権」があることを意味しています。外国人向けに英訳が付いている電車やバスが多いので、利用する際に確認してみましょう。

日常生活での使い方②空港

飛行機に乗る際にもプライオリティが使われるシーンがあります。それは機内ではなく空港のラウンジです。ラウンジはインターネットやフリードリンクなどのサービスが充実しており、搭乗までの待ち時間を有意義に過ごすことができる場所ですが、使用するには航空会社やクラスなどの条件があります。その条件にかかわらずにラウンジを利用できるようになるのが「プライオリティ・パス」というサービスです。

プライオリティ・パス社が提供しているもので、かつては専用のカードが発行されていましたが、現在はアプリも登場しています。国内だけでなく、世界中の1000箇所を超えるラウンジが利用できるのも特徴です。通常の方法で購入すると年会費が5万円必要ですが、プライオリティ・パスが付帯したクレジットカードもあり、それを発行することで、カードの年会費だけでプライオリティ・パスが利用できます。国内外問わず、飛行機をよく利用する人にはオススメです。

日常生活での使い方③アミューズメント施設

アミューズメント施設でもプライオリティが使われます。たとえば、ディズニーランドのレストランでは事前に席を予約することができる「プライオリティ・シーティング」と呼ばれるシステムがあります。この場合の「シーティング」は「席を確保する」という意味です。プライオリティシートと混同しやすいので、注意しましょう。

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