ブランクとは
「ブランク」はカタカナ語です。「ブランク」は英語の"blank"をカタカナ表記にしたもので、英単語の"blank"とは少しだけニュアンスも異なっているので注意が必要です。
カタカナ語
カタカナ語とはカタカナで表記される言葉のことで、主に西洋の言葉を語源にしているものを指しています。また「ブランク」のようにカタカナ語と元の英単語のニュアンスが異なる場合があるのは「ブランク」だけの話ではなく、カタカナ語全般に言えることです。
blankの意味
英単語"blank"の主な意味は、「空白・白紙」です。また"blank"を発音記号で表すと[blǽŋk]となります。実際"blank"の発音を聞いてみると、日本人の耳にはおおよそ「ブランク」と聞こえるでしょう。
ブランクとは、どんな意味?
カタカナ語である「ブランク」は大きく二つの意味を持ちます。一つは「空白の部分・空欄」。もう一つは「仕事などの途切れた空白の期間・状態」という意味です。
またデジタル用語として「情報が何もない状態」という意味合いで使われることがあります。いずれにせよ全ての意味において「ない」といったニュアンスが含まれているのが分かります。
「ブランク」の使われ方
さてこの二つの「ブランク」の意味を見比べてみると、もしかしたら私たちが日常生活において「ブランク」という言葉を使う時は、後者の「仕事などの途切れた空白の期間・状態」の意味として使うことが多いような気がします。その理由を以下のように考察してみました。
「空白(くうはく)」や「空欄(くうらん)」は「ブランク」と同じ4語です。よって「空白」や「空欄」を「ブランク」に置き換えたところで、言葉の”短さ”ということに関してはあまり変わりありません。
一方「仕事などの途切れた空白の期間」は、文字数も多く少し回りくどい表現でもあります。もしこれを「ブランク」の一言で言い表すことが出来るのであれば、シンプルかつ分かりやすい表現となります。そのため「仕事などの途切れた空白の期間」を表す際に、より「ブランク」という言葉が使われるようになったのではないかと考えられます。
このように日本語では説明文のように長い言葉で表現しなくてはならないことも、カタカナ語では一言で言い表すことが出来る場合があります。こういったことは最近カタカナ語が日常会話の中で増えてきた要因の一つにもなっているのではないでしょうか。
「ブランク」と"blank"の違い
「ブランク」の意味で「空白の部分・空欄」といった意味に関しては、"blank"もこれに似た意味を持っています。
しかし「ブランク」のもう一つの意味である「仕事などの途切れた空白の期間・状態」という意味、特に「空白の期間」という部分は通常"blank"では表しません。もし英単語で「空白の期間」を表現するのであれば"gap"が一番相応しいとされています。
このように「ブランク」と"blank"は完全にはイコールではないので注意しておきましょう。
「ブランク」を使った例文
「空白の部分・空欄」と言う意味での例文
- テストの解答欄をブランクのまま提出してしまった。
- この書類は不要なブランクが多い。
「仕事などの途切れた空白の期間・状態」と言う意味での例文
- 2年ものブランクがある選手とは思えない。
- ブランクがあるので中々思い通りにいかない。
またデジタル用語では何もデータが記録されていないディスクのことを「ブランクディスク」または「ブランクメディア」と言います。