「ほんこれ」とは?
「ほんこれ」とは、「本当にこれ」の略語で、意見や考えに対して同意するときに使います。インターネット掲示板「2ちゃんねる」(現在の5ちゃんねる)などで頻繁に見られた略語で、いわゆるネットスラングのひとつです。
ネット上の書き込みや意見に対して、「自分と同じ考えだなぁ」と感じたときに「ほんこれ」を使います。あくまでネットスラングですので、日常会話などで使われることは、ほぼ無いでしょう。
「ほんこれ」とネット掲示板
ネット掲示板やSNSを眺めていると、自分が「思っていること」や「言いたかったこと」が、ドンピシャに書かれていることって、ありませんか?
そんなときに使われるのが「ほんこれ」です。同意したコメントを引用したり、アンカー表示させながら「ほんこれ」と一言添えることで、同意を伝えることができます。
わずか4文字で「同意」する意思を伝えることができるため、書き込む側はスピーディにテンポよくコミュニケーションを展開することができます。また、簡潔なやりとりは、読み手に対しても知的でスマートな印象を与えるでしょう。
「ほんこれ」の使い方
「ほんこれ」は、おもにインターネット掲示板やSNSなどのやりとりで使います。
「オシャレしたいけど、服を買いに行くための服が無い・・・」
「ほんこれ」
https:// aaabbbccc(URLを引用)
↑ほんこれ。(この人の書いた記事の通りだという意)
↓ほんこれ。
(同意したツイートをリツイートする)
ネット掲示板では、以下のようにコメント番号をアンカー表示させて使うことが多いです。誰に対する返信なのかを分かりやすくするために「>>(コメント番号)」と表記します。
123:名無しさん
今日寒すぎない?こんな日に仕事行きたくないんだけど
124:名無しさん
>>123
ほんこれ
「ほんこれ」を使う際の注意
「ほんこれ」は、簡潔に同意の意思を伝えることができる表現です。一方で、このような簡潔なコミュニケーションは、読む側に「物寂しい」「冷たい」印象を与えてしまうこともあります。
状況によっては、「そうそう!そうなんだよ!」「私もそう思う!やっぱそうだよねー!」といったように、場の雰囲気を盛り上げる書き方のほうが好ましい場面もあるかと思います。
その場の雰囲気や読む相手によって表現を使い分けると、より円滑なコミュニケーションが実現するでしょう。
「ほんこれ」と似た意味のネットスラング
「ほんこれ」の他にも、同意の意思を示すネットスラングは、いくつか存在します。ここでは、代表的なものを紹介していきます。
「それな」「せやな」
「それな」や「せやな」も、「ほんこれ」と同じく、意見への同意を示す言葉です。「ほんこれ」よりも、やや軽いノリで使われている印象があります。少しでも共感したコメントがあれば、気軽に「それな」と書き込むイメージです。
「風呂上がりの一杯は、何よりも美味しい!」
「それな」
禿同
「禿同(はげどう)」は、「激しく同意」を略したネットスラングです。かつて2ちゃんねるでよく使われた表現ですが、現在では、ほとんど見かけなくなりました。
「安全性を無視した効率化は、良くないと思うな。」
「禿同。やっぱ安全第一だよ。」
ぐう正論
ぐう正論とは、「ぐうの音も出ないくらいの正論」を略したネットスラングです。どう判断しても、明らかに正しい意見などに対して使われます。
「あのコメントは、いつ見てもぐう正論だな。」