「禿同」の意味と成り立ち
「禿同」は「激しく同意」という言葉からきています。読み方は「はげどう」です。「激しく同意」→「激同」→「禿同」といった形で、略された状態から更に漢字の誤変換の定着が、この言葉の成り立ちとなっています。
意味は「激しく同意」と同じで、相手の意見に対して強く賛同をすること。インターネット上の掲示板でのやり取りから広がったネットスラングの代表的な一つで、「禿」という字面のキャッチ―さがうけて、使う人が増えていきました。
派生として、「禿怒」(激しく怒る)や「禿笑」(激しく笑う)という言葉が同様の成り立ちから生まれました。また、「禿るほどに同意」「ツルツルのピカピカになるほどに同意」等、「禿」の意味そのものを活かし、より賛同の意を強調する言い方も生まれました。
「禿同」を用いた例文
主に会話内での、相手の意見への返答で使われます。
- 「隣のクラスの○○さん、めちゃくちゃ可愛いよな」「それには禿同」
- 「シチューはご飯のおかずにならないなんて言われるけど、俺は納得いかないんだよな」「禿同。あんなに合うのにな」
ネット死語化している「禿同」
今もたまに見かけることのある「禿同」という言葉ですが、10年以上前には既に生まれており、“ネット死語なのでは?”という声も存在します。ついつい言いたくなる、使いたくなるフレーズですが、現在の感覚においては“今更”感もあるようです。
また、Twitterの流行の中で生まれた「~なう」や、「(欲しい情報等を)希望する」意味である「キボンヌ」等も、既にネット死語と言われています。ネット用語はとりわけ死語化も早いのかもしれませんね。