「映える」とは?意味や使い方を類語を含めご紹介

皆さんは「映える」をという言葉をご存知でしょうか。とても美しい言葉で、例えば「夕日に映える紅葉」と言うと、誰もが最大級に美しい赤を想像するのではないでしょうか。ここでは、「映える」の意味や使い方を、類語を含め紹介していきます。

目次

  1. 「映える」の意味や使い方
  2. 「映える」の語源
  3. 「映える」の類語
  4. 「映える」の英語

「映える」の意味や使い方

「映える(はえる)」は、見ばえがして美しい様子のことです。細かく見ると、3つに分けられます。

  1. 光に照らされて輝く。照り映える。「山桜が朝日に映える」
  2. 周囲との調和や対照することによって、あざやかに引き立って見える。「純白のドレスにネックレスが映える」
  3. 立派に見える。見ばえがする。目立つ。(ただし、打消しの形で使う場合が多い)「風采(ふうさい)が一向(いっこう)に映えない」

最近できた「インスタ映え」という言葉は、3の意味で「映える」が使用されていますね。

「映える」の語源

「映える」は「生える」が語源になっており、同じものに「栄える」もあります。すべて読み方は「はえる」です。

「生える」は、植物や動物の細胞の一部(毛や歯)が中から外へのびて出ることです。特に植物では、芽や葉などが地面の上に出て、目に見えるようになる状態を表します。

枯野が新芽で緑一色に見違えた光景をさして、「映える(あざやか、見ばえがする、美しい)」「栄える(勢いを得る、盛んになる)」の意味ができました。

「映える」の類語

「映える」の類語は、「目立つ(めだつ)」「際立つ(きわだつ)」「引き立つ」になります。

「目立つ」は視覚的に他とはっきり区別できるような場合に使い、善悪は関係ありません。「際立つ」は良い意味で、他とはっきり区別できる場合に使い、「引き立つ」は何かが加わる(調和や対照)ことによって一段とよくなる、よく見える意味なので、「映える」にもっとも近いニュアンスの言葉です。

その他にも意味合いの似た言葉はたくさんあり、目立つという意味、適合するという意味、映像的な意味の3つの種類に分けられます。

「目立つ」という意味合い

  • 人目を引く
  • 目を奪う
  • 目に飛び込む
  • 精彩を放つ(せいさいをはなつ)
  • 引き立つ
  • 映え映えしい(はえばえしい)
  • 際立つ(きわだつ)、水際立つ(みずぎわだつ)
  • 目の覚めるような
  • 紅は園生に植えても隠れない(べにはそのうにうえてもかくれない)

「適合する」という意味合い

  • 相性
  • 性合(しょうあい)
  • 相容れる(あいいれる)
  • 似つかわしい
  • そぐわしい
  • マッチする
  • 様になる

映像的な意味合い

「映える」の英語

「映える」の英語表現は以下のとおりです。

  • shining(照らされて輝く)
  • stand out、be outstanding、be prominent(抜群である、際立つ)
  • stands(目立つ)
  • be conspicuous、be noticeable(目につきやすい)
  • be remarkable(顕著である)
  • be striking(印象的である)
  • attract attention(人の注意を引く)

【例文】
  • 山が夕日に映えている…The mountain is shining in the rays of the setting sun.
  • 映える色…a color that stands out/a noticeable color
  • あの赤いコートは彼女に映える…She looks very nice in that red coat.
  • 石ひとつで庭がぐんと映えてくる…One rock would set off the garden remarkably.
  • 教室では彼女は目立たない生徒だった…She was a rather inconspicuous student./She did not stand out in class.


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