「多種多様」とは?
「多種多様」の意味
「多種多様(たしゅたよう)」とは、「種類が多く、さまざまであること。または、その様子」を表す四字熟語です。
「多種多様」の使い方
- 現在では多種多様な働き方がある。
- 人の趣味は多種多様だ。
「多種多様」の類義語
「多種多様」の類義語
「多種多様」の類義語には、「バラエティーに富んだ」、「色とりどりの」、「多面的な」、「多角的な」といった言葉があります。
また、「種々(しゅじゅ/くさぐさ)」、「様々(さまざま)」、「色々(いろいろ)」、「取々(とりどり)」のように、同じ言葉を重ねることで種類の多さを表す言葉でも、「多種多様」を言い換えることができます。「多種多様」の類義語として用いられる四字熟語については、次でご説明します。
「種種雑多」、「種々雑多」
「種種雑多(しゅじゅざった)」あるいは「種々雑多」とは、「いろいろなものが入り交じっていること、または、その様子」を表す四字熟語です。
- 使用例:「このイベントには種種雑多な人々が集まる。」
「三者三様」、「百人百様」
「三者三様(さんしゃさんよう)」とは、「物事のやり方や考え方が、人によって違う。人が三人いれば、三通りの方法がある」という意味の四字熟語です。
また、「百人百様(ひゃくにんひゃくよう)」とは、「人が百人いれば百人の有り様があるように、人はそれぞれ他人とは違ったやり方や考え方がある」という意味の四字熟語で、「百」はとても数が多いことを表しています。
- 使用例:「三者三様の言い分があって裁定に困る。」
- 使用例:「百人百様の考え方があるので、すべての人に納得してもらうのは難しい。」
「十人十色」
「十人十色(じゅうにんといろ)」とは、「考え方や好みなどが人それぞれに違っていること」を意味する四字熟語です。「人」という字が入っていますので、人間に関することの多様性を表す時に使用します。
- 使用例:「同じテーマであっても十人十色の表現があって興味深い。」
「千差万別」
「千差万別(せんさばんべつ/せんさまんべつ)」とは、「種々さまざまの違いがあること、または、その様子」という意味の四字熟語で、「千」も「万」も非常に数が多いことを表しています。
- 使用例:「生物の環境への適応の仕方は千差万別だ。」
「多種多様」の英訳
various
「various」は「別種の」「種々の、様々の」という意味の形容動詞で、名詞形は「variety」です。「vari-」という接頭辞は、ラテン語の「変わる(to vary)」が語源となっています。
multifarious
「multifarious」は「様々な、雑多な」という意味の形容詞で、「multi」は「数量や種類の多いさま」を表しています。例えば、「multifarious ideas」ならば「様々な考え方」という意味になります。
diverse
「diverse」は「異なった、別の」または「様々の、多様な」という意味の形容動詞で、「diversity」はその名詞形で「相違性」や「多様性」を指す言葉です。
ビジネス用語として使われることの多い「ダイバーシティ(diversity)」は、もとは、社会的マイノリティの就業機会拡大を意図して使用されることが多い言葉でした。
現在では、性別や人種の違いに限らず、年齢や性格、学歴や価値観などの多様性を受け入れて、広く人材を活用することで生産性を向上させるマネジメントのことを指しています。
ダイバーシティ重視することで、有能な人材の発掘、斬新なアイデアの喚起、社会の多様なニーズへの対応が期待されています。
ダイバーシティ東京とは?
東京のお台場、フジテレビ本社の周りにある商業施設兼オフィスビルとオフィスビルで構成されている「ダイバーシティ東京(DiverCity Tokyo)」は、「多様性(diversity)に満ちたダイバ(台場)の新名所」という意味を込めて名付けられています。