「品行方正」とは
「品行方正(ひんこうほうせい)」とは「心のあり方や行いが正しく立派なこと」という意味の四文字熟語です。皆さんも職場や学校などで、誰からも好かれるような「品行方正」な人に出会ったことがあるのではないでしょうか。今回はそんな「品行方正」について詳しくご紹介します。
「品行方正」という言葉の「品行」は、「普段の行いや身持ち」のことを表します。そして「方正」は「心や行いが正しいこと」という意味です。普段の言動だけでなく、考え方もきっちりとして道徳的な印象が伝わります。「品行方正」は、それぞれの言葉の意味がそのまま合体したわかりやすい四文字熟語ですね。
「品行方正」の類語
「品行方正」の意味をご紹介しましたが、皆さんのイメージは合っていたでしょうか。次に、「品行方正」と似た意味を持つ四文字熟語をご紹介します。似てはいますが微妙に意味が違います。比較してみてください。
- 清廉潔白(せいれんけっぱく)
- 聖人君子(せいじんくんし)
- 方正謹厳(ほうせいきんげん)
「品行方正」の対義語
「品行方正」の類語をご紹介しましたが、反対に「悪い行いや心」を表す四文字熟語もあります。あまり使いたくない言葉かもしれませんね。戒めとして心に留めておくと良いのではないでしょうか。
- 悪逆無道(あくぎゃくむどう)
- 品性下劣(ひんせいげれつ)
「品行方正」な人とは
改めて、「品行方正」とは「心のあり方や行いが正しく立派なこと」という意味の言葉です。では、どのような場面で使うと良いのでしょうか。ここでは、例文を挙げて使い方をご紹介します。
- 彼は履物をきちんと揃えて脱ぐような、品行方正な人だ。
- 職場では品行方正で通っているが、私は本当は腹黒い。
- 品行方正に生きるなんてできるわけがない。
- 彼女は誰もが認める品行方正な人格の持ち主だ。
いかがでしょうか。このように、「品行方正」は「マナーを守る」「清く正しく」といった意味があることがわかります。普段から善い行いを重ね、尚且つそれを「心から」している様子です。なかなかできることではないでしょう。そのため、無理をして「品行方正」に振る舞っている人もいるかもしれません。
しかし、それは本当の「品行方正」ではありません。正しく立派であることは素晴らしいですが、それを目指すばかりだと疲れてしまうかもしれません。肩の力を抜いて、正しい行いを心がけつつ楽に生きられたら良いのではないでしょうか。