「品行方正」とは?意味や使い方をご紹介

皆さんは「品行方正(ひんこうほうせい)」という言葉を聞いてどのようなイメージが浮かびますか?だらしがなく適当だと思われるより、「品行方正」だと評価された方が嬉しいのではないかと思います。今回は、「品行方正」の意味や使い方についてご紹介します。

目次

  1. 「品行方正」とは
  2. 「品行方正」の類語
  3. 「品行方正」の対義語
  4. 「品行方正」な人とは

「品行方正」とは

「品行方正(ひんこうほうせい)」とは「心のあり方や行いが正しく立派なこと」という意味の四文字熟語です。皆さんも職場や学校などで、誰からも好かれるような「品行方正」な人に出会ったことがあるのではないでしょうか。今回はそんな「品行方正」について詳しくご紹介します。

「品行方正」という言葉の「品行」は、「普段の行いや身持ち」のことを表します。そして「方正」「心や行いが正しいこと」という意味です。普段の言動だけでなく、考え方もきっちりとして道徳的な印象が伝わります。「品行方正」は、それぞれの言葉の意味がそのまま合体したわかりやすい四文字熟語ですね。

「品行方正」の類語

「品行方正」の意味をご紹介しましたが、皆さんのイメージは合っていたでしょうか。次に、「品行方正」と似た意味を持つ四文字熟語をご紹介します。似てはいますが微妙に意味が違います。比較してみてください。
 

  • 清廉潔白(せいれんけっぱく)
皆さんもニュースなどで、自分は悪くないことを伝えるために「私は清廉潔白です」と訴える様子を見たことがあるかと思います。「心が清く私欲がないこと」という意味です。
 
  • 聖人君子(せいじんくんし)
「人徳が非常に優れた理想的な人物」という意味です。「君子」には「地位の高い人」という意味もあるため、「品行方正」を越えた立派な印象を受けるのではないでしょうか。あまりにも出来過ぎた人格を表すので、皮肉を言う時に使われることもあります。
 
  • 方正謹厳(ほうせいきんげん)
「浮ついたことを好まず、非常に真面目で慎み深いこと」という意味です。行いや考え方が正しく、その上礼儀をわきまえた控えめな様子を表します。

「品行方正」の対義語

「品行方正」の類語をご紹介しましたが、反対に「悪い行いや心」を表す四文字熟語もあります。あまり使いたくない言葉かもしれませんね。戒めとして心に留めておくと良いのではないでしょうか。
 

  • 悪逆無道(あくぎゃくむどう)
漢字を見るだけで地獄のような恐ろしさを感じるのではないでしょうか。「人の道に背くような著しく悪いこと」という意味です。「悪逆」も「無道」も道理に外れていることを表します。
 
  • 品性下劣(ひんせいげれつ)
「人格や人柄が卑しく、行いが下品」という意味です。とても不快な思いをした時に、「あの人は品性下劣だ」という風に使います。

「品行方正」な人とは

改めて、「品行方正」とは「心のあり方や行いが正しく立派なこと」という意味の言葉です。では、どのような場面で使うと良いのでしょうか。ここでは、例文を挙げて使い方をご紹介します。
 

  • 彼は履物をきちんと揃えて脱ぐような、品行方正な人だ。
  • 職場では品行方正で通っているが、私は本当は腹黒い。
  • 品行方正に生きるなんてできるわけがない。
  • 彼女は誰もが認める品行方正な人格の持ち主だ。

いかがでしょうか。このように、「品行方正」は「マナーを守る」「清く正しく」といった意味があることがわかります。普段から善い行いを重ね、尚且つそれを「心から」している様子です。なかなかできることではないでしょう。そのため、無理をして「品行方正」に振る舞っている人もいるかもしれません。

しかし、それは本当の「品行方正」ではありません。正しく立派であることは素晴らしいですが、それを目指すばかりだと疲れてしまうかもしれません。肩の力を抜いて、正しい行いを心がけつつ楽に生きられたら良いのではないでしょうか。

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