「しいては」とは?意味や使い方を「ひいては」との違いを含めてご紹介

会話の中でよく使われる「しいては」という言葉ですが、もしかしたら良く分からずに使っているという方が多いのではないでしょうか。そこで「しいては」という言葉の意味や使い方を、「ひいては」との違いを含めて紹介していきたいと思います。

目次

  1. 「しいては」とは
  2. 「しいて」「しいては」の使い方
  3. 「しいては」が誤用される原因
  4. 「しいては」と「ひいては」は全く違う言葉
  5. 「しいて」の英語

「しいては」とは

よく「ひいては」と同じような感覚で「しいては」を使う人がいますが、これは誤用です。「しいて」は漢字で「強いて」と書き、あえて・むりに・むりやりといった意味を持ちます。

ただし「しいては」という言葉は、使い方によっては間違いではありません。「しいては」はこの世には存在しない言葉であると勘違いしてしまわないように注意しましょう。

「しいて」「しいては」の使い方

「強いて」は、文に「(少し難しいけれど)あえてする」といったニュアンスを持たせたい時に使うことが多いでしょう。

  • 強いて選ぶならこの商品が欲しい。
  • この商品の欠点を強いていうならば価格が高い点だ。

「強いては」は、打消しの「ない」を後ろに伴って「強要させてはいけない」や「押し付けてはいけない」といった意味で使われることがあります。
  • 飲み会への参加を、新入社員に強いてはいけない。
  • 無理難題を強いてはいけない。

「しいては」が誤用される原因

「しいては」は「ひいては」と混同されることが多く、普段の会話の中でも度々間違った使われ方がされています。恐らく「ひ」と「し」の発音が似ていることから、混同されやすいのではないでしょうか。

また「しいては」が「ひいては」の誤用として使われてしまうのは、一説によると江戸言葉(えどことば)が関係しているようです。

江戸言葉とは江戸訛りとも言い、現在の東京都中心部に使われていた方言です。「し」と「ひ」の発音に特徴があり、江戸訛りがある人は「ひいては」を「しいては」と発音してしまうこともあるそうです。こういったことも「しいては」が「ひいては」の誤用として使われてしまう一因なのでしょう。

「しいては」と「ひいては」は全く違う言葉

「しいては」とよく間違えられてしまうひいては「ひいて」を強調した言葉で、漢字では「延いてはと書きます。「ひいては」はさらに進んで・それが原因となってその結果といった意味を持ちます。

【例文】

  • 個人の頑張りは、ひいては会社全体のためになる。
  • 社員一人一人の怠けた態度が、ひいては会社の莫大な損失となる。
  • クラスの為に働くことは、ひいては自分のためにもなる。

このように普段の生活の中おける「ひいては」は、「最終的には」と似たニュアンスの言葉として使われることが多いように思われます。

以上のことから分かるように「しいては」と「ひいては」は全く違う意味です。語感は非常に似ていますが、言葉の使い分けに注意しましょう。

「しいて」の英語

「しいて」は 英語で "by force;forcibly" や "force to do" となります。
 

"I forced him to confess" 「強いて白状させた。」

『斎藤和英大辞典』より

また、「しいて言うならば」と言った意味で使う時は  "if" を使って、 "if I’m forced to say" から書き出すこともあります。


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