「行う」の意味や使い方
「行う(おこなう)」は、物事を一定の順序や方式に従って処理することです。また、単に物事をすること、実施することも言います。
類語の項の「する」「やる」に比べかなり改まった表現で、その目的語も公的なものや熟語などが多く、はっきり決まった内容のことがらを受けて使われることの多い言葉です。
「行う」の例文
- 葬儀を行う(執り行う)
- ボウリング大会を行う(開催する)
- 選挙運動を行う(公的な活動)
「行う」の類語
「行う」の類語には以下のようなものがあります。
- する
- やる
- 為す
- 営む
- なさる
- いたす
共通しているのは、ある動作や行為をするという点です。この内「する」「やる」がもっとも日常的な表現で、「する」はごく一般的にいろいろな動作、行為について使われます。
また、「やる」はより口語(会話)的な表現になり、内容が具体的でなく漠然とする場合も多い言い回しです。
「行う」「する」「やる」の違い
たとえば目的語が「仕事」なら、仕事をする・仕事を行う・仕事をやる、というように、「行う」「する」「やる」いずれも使用できます。
ですが「野球(娯楽)」になると、野球をする・野球をやる、とは言いますが、野球を行う、とは言いません。さらに儀式(公的で重たい)の場合、儀式を行うとは言いますが、儀式をする・儀式をやる、とは言いません。
「行う」の英語
「行う」の英語は単に行為をする意味のdo、またはto doになります。また、目的によってconduct、make、give、have、などの場合もあります。
【例文】
- 彼の指示どおりに行った…I did as he told me.
- 正しいことを行うまでだ…We can only do what is right.
- 調査を行う…Conduct research an investigation.
- 実験を行う…Make an experiment.
- 指導を行う…Give guidance.
- 来週テストを行う…You will have an examination next week.